データの移行
コメントの既定値設定機能をLightning環境ではじめて使用する場合には、対象となるオブジェクトに関して、データ移行作業が必要になります。LMISからデータを抽出して、データの変換処理を行い、修正されたデータで元のデータの更新を行います。
<目次>
- 1 操作方法
操作方法
データローダを使用して、対象となるオブジェクトからデータをエクスポートします。このときに、「ステータスが完了以外」かつ「コメントが空白以外」の条件を満たすレコードを出力します。以下に、データをエクスポートする手順を説明します。
1. データローダを起動して、画面が表示されたら[Export]をクリックします。
2. ログイン画面が表示されるので、ご使用の環境にログインするための適切な値を入力して、[Log in]をクリックします。
3.データを移行するオブジェクトを選択します。ここでは「インシデント管理」を選択します。
また、データのエクスポート先も指定します。設定したら、[Next]をクリックします。
4. データを抽出するクエリーを設定します。
まず、データを取得するフィールドを選択します。[Choose the query fields below.]から、「Id」と「SMOC__ox_txt_cmnt__c (コメント)」を選択します。
次に条件を設定します。
データを抽出する条件としては、「ステータスが完了以外(SMOC__ox_nul_statusNumber__c != 1000)」と「コメントが空白以外(SMOC__ox_txt_cmnt__c != '')」を指定します。
[Fields]から「SMOC__ox_nul_statusNumber__c (ステータス番号)」を選択し、[Operation]から「not equals」を選択し、[Value]に「1000」を入力して、[Add condition]を選択します。
次に、[Fields]から「SMOC__ox_txt_cmnt__c (コメント)」を選択し、[Operation]から「not equals」を選択し、[Value]には何も入力しないで、[Add condition]を選択します。
この場合、生成されるクエリーは以下のようになります。
Select Id, SMOC__ox_txt_cmnt__c FROM SMOC__ox_obj_incident__c WHERE SMOC__ox_nul_statusNumber__c != 1000 AND SMOC__ox_txt_cmnt__c != ''
5. クエリーが作成されたら、[Finish]をクリックします。
6. データがエラーなしでエクポートされたことを確認してください。
データローダを使ってエクスポートされたデータファイルを修正します。
「コメント(SMOC__ox_txt_cmnt__c)」項目には、完了していないレコードのコメントが登録されています。これらの値をコメントの初期値である「#DEFAULTCOMMENT#」に変換してください。
データ修正前の例:
データ修正後の例:
対象となるすべてのオブジェクトに対して、上記の手順3~6を実施してください。全く使用していないオブジェクトに関しては、実施は必要ありません。
すべてのデータのエクポートと修正が完了したら、修正したファイルでLMISのデータを更新します。
「コメント(SMOC__ox_txt_cmnt__c)」項目に設定されている値については、データ移行で上書きしてもレコードの表示内容には影響はありません。
過去に入力されたコメントについては、「コメント履歴」項目で参照することができます。
7. データローダを起動して、画面が表示されたら[Update]をクリックします。
8. ログイン画面が表示されるので、ご使用の環境にログインするための適切な値を入力して、[Log in]をクリックします。
9. データを更新するオブジェクトを選択します。
ここでは上記と同様に「インシデント管理」を選択します。また、データのエクスポートファイルも指定します。設定したら、[Next]をクリックします。
10. 更新データファイルのフィールドと更新対象オブジェクトの項目を対応付けます。
[Create or Edit a Map]をクリックします。
11. 自動で項目の対応付けを行います。[Auto-Match Fields to Columns]をクリックします。
「ID」と「コメント(SMOC__ox_txt_cmnt__c)」が対応付けられたら[OK]をクリックします。
12. 「Step 3: Mapping」に戻ったら[Next]をクリックします。
13. 更新の結果に関するファイルを出力するディレクトリを指定して、[Finish]をクリックすると、データの更新が始まります。
14. データがエラーなしで更新されたことを確認してください。
15. 対象となるすべてのオブジェクトに対して上記の手順7~14を実施してください。
これで、コメントの既定値設定機能を使用するためのデータ移行は完了です。