Salesforceのバージョンアップ(Winter'24)での日本語(カタカナ)の表示ラベル変更による障害について(2023/10/16 更新)
2023/10/16 更新:【影響のあるお客様】、【お客様に実施いただく作業】を更新しました。
2023/10/10 更新:【LMIS V2.1.0.00、V2.2.0.00をご利用のお客様】を追記しました。
2023/9/26 更新 :【お客様に実施いただく作業】の「V2.11.0.00、V2.11.0.00-1をご利用中のお客様」を更新しました。
<目次>
- 1 【概要】
- 2 【影響のあるお客様】
- 3 【お客様に実施いただく作業】
- 4 【LMIS V2.1.0.00、V2.2.0.00をご利用のお客様】
- 4.1 【概要】
- 4.2 【影響のあるお客様】
- 4.3 【お客様に実施いただく作業】
- 4.4 回避策
【概要】
Winter’24リリースにより、ユーザーインターフェースの日本語表示ラベルに使用されているカタカナ表記の一部が、従来のJIS規格に準じた表記からより発音に近い表記に変更されます。
本変更で「master」という単語が「マスタ」から「マスター」という訳語に変更されることにより、下記の障害が発生します。
【障害1】セルフサービスポータルで「お知らせ」、「FAQ」レコードが表示できない
【障害2】Lightningモードで別オブジェクトからの「タスクの作成」機能を使用できない
「タスクの作成」機能については、「コンフィグレーションガイド タスク作成時の引き継ぎ項目の追加、変更」を参照してください。
【影響のあるお客様】
各障害の発生条件は下記の通りです。いずれかに該当するお客様はバージョンアップまたは回避策による対応が必要となります。
お手数ではございますが、【障害1】、【障害2】の発生条件に該当するかご確認をお願いいたします。
2023/10/16 追記:LMIS自動バージョンアップが予定通り10/3に完了いたしましたので、「V2.11.0.00-2」となっているお客様は対応は不要です。
自動バージョンアップ対象のバージョン(V2.11.0.00、V2.11.0.00-1)の本番環境は、本障害の対象に関わらず自動的にバージョンアップが行われますので対応は不要です。
LMISのバージョンの確認方法は「よくある質問(FAQ) インストールされているバージョンの確認方法」をご参照ください。
レコードタイプの確認方法は「レコードタイプの確認手順」をご確認ください。
タスクの作成機能の利用確認方法は「タスク作成機能の利用確認手順」をご確認ください。
【障害1】セルフサービスポータルで「お知らせ」、「FAQ」レコードが表示できない
【障害2】Lightningモードで別オブジェクトからの「タスクの作成」機能を使用できない
レコードタイプの確認手順
お知らせ、FAQ、タスクオブジェクトのレコードタイプ作成有無、有効・無効状態を確認する手順について説明します。
ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド コンフィグレーションに使用するメニュー(Lightning)」を参照してください。
[オブジェクトマネージャ]をクリックします。
クイック検索ボックスにレコードタイプを確認するオブジェクト名を入力し、オブジェクト名をクリックします。
[レコードタイプ]をクリックします。
レコードタイプ一覧にレコードタイプが作成されているか、表示されているレコードタイプの「有効」にチェックの有無を確認してください。
<作成されていない場合>
<無効化されている場合>
タスク作成機能の利用確認手順
タスクの作成機能の利用を確認する手順について説明します。
タスクの作成機能が利用できるオブジェクトは以下の通りです。
サービス要求管理
インシデント管理
問題管理
変更管理
リリース管理
タスク
各オブジェクトでレコードの参照画面を開き、画面上部に「タスクの作成」ボタンが表示されているかご確認ください。
ボタンの表示位置は異なる場合があります。すべてのボタンを表示する場合は▼をクリックしてください。
【お客様に実施いただく作業】
本障害の対象のお客様はバージョンアップまたは回避策による対応が必要となります。
ご利用中のLMISのバージョンによって対応方法が異なります。
V2.11.0.00、V2.11.0.00-1をご利用中のお客様
2023/10/16 追記:LMIS自動バージョンアップが予定通り10/3に完了いたしましたので、「V2.11.0.00-2」となっているお客様は対応は不要です。
本番環境は、弊社にて自動バージョンアップを実施します。お客様に実施いただく作業はございません。
自動バージョンアップ実施日時は「2023年10月3日 6:00~」を予定しております。
2023/9/26 追記:2023年10月2日(月) 9:00 時点で、V2.11.0.00、V2.11.0.00-1の本番環境が対象となります。
上記バージョン以外をご利用中のお客様
お客様にてLMISのバージョンアップが必要となります。
お手数ではございますが、ご利用中のバージョンをユニリタサポートセンターまでお知らせください。
ご利用中のバージョンに応じたインストールURL、手順をご連絡いたします。
ご利用中のLMISバージョン | バージョンアップ後のバージョン |
---|---|
V2.7.0.01-4、V2.7.0.01-5 V2.8.0.00-2、V2.8.0.01、V2.8.0.03-5 | V2.8.0.03-6 |
V2.9.0.00、V2.9.0.01-1、V2.9.0.01-2、V2.9.0.01-3、V2.9.0.01-5 | V2.9.0.01-6 |
V2.10.0.00、V2.10.0.01、V2.10.0.01-1、V2.10.0.02、V2.10.1.01 | V2.10.1.01-2 |
回避策
何らかの理由でバージョンアップが実施できないお客様は、Winter’24リリース後(2023/10/15以降)に本手順を実施してください。
以下の表に従い設定ファイルを作成します。
すでに「LMIS_MessageResource_ja」ファイルが作成されている場合は、登録済みの「LMIS_MessageResource_ja」ファイルをダウンロードし、「ファイル内容」を追記してください。
項目 | 内容 |
---|---|
ファイル名 | LMIS_MessageResource_ja |
文字コード | UTF-8(BOMなし) |
改行コード | LF |
フォーマット | テキスト形式ファイル |
ファイル内容 | recordTypeMaster=マスター
incidentRecordTypeMaster=マスター |
手順1で作成した設定ファイルを登録・更新します。登録・更新方法については、「LMISの設定ファイルの登録、更新」を参照してください。
ドキュメントを登録する場合の情報を以下に記載します。
項目 | 内容 |
---|---|
ドキュメント名 | LMIS_MessageResource_ja |
ドキュメントの一意の名前 | 任意 |
ファイル保管先 | LMISドキュメントフォルダ |
これで、回避策の手順は完了です。
【LMIS V2.1.0.00、V2.2.0.00をご利用のお客様】
【概要】
Winter’24リリースにより、ユーザーインターフェースの日本語表示ラベルに使用されているカタカナ表記の一部が、従来のJIS規格に準じた表記からより発音に近い表記に変更されます。
本変更で「master」という単語が「マスタ」から「マスター」という訳語に変更されることにより、セルフサービスポータルにログインできなくなる障害が発生します。
【影響のあるお客様】
以下の発生条件①、②にどちらも該当するお客様はバージョンアップまたは回避策による対応が必要となります。
【発生条件①】LMISのバージョンが以下のバージョンかつ、セルフサービスポータル(SSP)利用している
V2.1.0.00、V2.1.0.00_EN-1~6
V2.2.0.00、V2.2.0.00-1~6
LMISのバージョンの確認方法は「よくある質問(FAQ) インストールされているバージョンの確認方法」をご参照ください。
【発生条件②】インシデント管理、リリース管理(SSPでご利用されている場合)にレコードタイプを設定していない、またはすべて無効化されている
レコードタイプの確認方法は「コンフィグレーションガイド レコードタイプを作成する」の手順4まで実施し、レコードタイプ欄から作成の有無、有効/無効を確認してください。
【お客様に実施いただく作業】
お客様にてLMISのバージョンアップが必要となります。
お手数ではございますが、ご利用中のバージョンをユニリタサポートセンターまでお知らせください。
ご利用中のバージョンに応じたインストールURL、手順をご連絡いたします。
ご利用中のLMISバージョン | バージョンアップ後のバージョン |
---|---|
V2.1.0.00_EN-1~6 | V2.1.0.00_EN-7 |
V2.1.0.00、V2.2.0.00、V2.2.0.00-1~6 | V2.2.0.00-7 |
回避策
何らかの理由でバージョンアップが実施できないお客様は、Winter’24リリース後(2023/10/15以降)に本手順を実施してください。
以下の表に従い設定ファイルを作成します。
すでに「LMIS_MessageResource_ja」ファイルが作成されている場合は、登録済みの「LMIS_MessageResource_ja」ファイルをダウンロードし、「ファイル内容」を追記してください。
項目 | 内容 |
---|---|
ファイル名 | LMIS_MessageResource_ja |
文字コード | UTF-8(BOMなし) |
改行コード | LF |
フォーマット | テキスト形式ファイル |
ファイル内容 | incidentRecordTypeMaster=マスター |
手順1で作成した設定ファイルを登録・更新します。登録・更新方法については、「LMISの設定ファイルの登録、更新」を参照してください。
ドキュメントを登録する場合の情報を以下に記載します。
項目 | 内容 |
---|---|
ドキュメント名 | LMIS_MessageResource_ja |
ドキュメントの一意の名前 | 任意 |
ファイル保管先 | LMISドキュメントフォルダ |
これで、回避策の手順は完了です。