LMISで使用するワークフロールールを、安全・効率的に動作するフローに移行する方法を説明します。
この方法は、ワークフロールールのコンフィグレーションが複雑な組織で有効です。
この章では、フローの保存までの操作を説明します。保存したフローは、後でまとめてリリースします。
<目次>
ルール条件にワークフロー実行番号が指定されているワークフロールール
承認処理やステータスを進めるボタンをクリックしたときに起動するワークフロールールが主な対象になります。
1.ワークフロールールのルール条件を確認して、同じワークフロー実行番号が条件に指定されているワークフロールールを、1つのフローにまとめます。
ここでは、変更管理の承認(ワークフロー実行番号が9950のとき)を行うワークフロールールを例に説明します。
承認時に、以下に示す11個のワークフロールールが評価されます。
承認
承認完了
変更要求から開始(N)
変更要求から開始
変更要求から開始2
要求審査から計画
計画から変更
変更から完了
変更からリリース待ち
リリース待ちからリリース済み
リリース済みから完了
2.フローを新規作成します。
3.ワークフロールールに指定されているステータス値の条件に従って[決定]要素を作成して、以下のような条件で分岐を作成します。
結果-表示ラベル | リソース | 演算子 | 値 |
---|---|---|---|
変更要求 | ステータス値 | 次の文字列と一致する | -100 |
審査 | ステータス値 | 次の文字列と一致する | 100 |
計画 | ステータス値 | 次の文字列と一致する | 200 |
変更 | ステータス値 | 次の文字列と一致する | 300 |
リリース待ち | ステータス値 | 次の文字列と一致する | 400 |
リリース済み | ステータス値 | 次の文字列と一致する | 500 |
該当なし(デフォルトの結果) | 上記の条件に一致しなかった場合 |
以下のような分岐が作成されます。
4.ワークフロールールに指定されているワークフロー実行番号・ステータス値以外の条件に従って、[決定]要素を作成してさらに分岐を作成します。
5.ワークフロールールに指定されていた項目自動更新、メールアラートの内容に従って、それぞれの分岐に[レコードの更新]、または[メールアラートを送信]要素を作成します。
[レコードの更新]要素が、すべての分岐を通して1回だけ実行されるように調整してください。
6.フローを保存します。
[詳細を表示]リンクをクリックします。
[トリガ順序]に「1」を指定して、[保存]ボタンをクリックします。
7.1~6を、対象のワークフロールールに対して繰り返します。
これで、ルール条件にワークフロー実行番号が指定されているワークフロールールの設定は完了です。
ルール条件にワークフロー実行番号が指定されていないワークフロールール
レコードを新規作成したとき、保存したときに起動するワークフロールールが主な対象になります。
1.ワークフロールールのルール条件を確認して、ワークフロー実行番号が条件に指定されていないワークフロールールを、1つのフローにまとめます。
ここでは、インシデント管理の優先度を設定するワークフロールールを例に説明します。
レコードの保存時に、以下に示す9個のワークフロールールが評価されます。
優先度_影響度(中)_緊急度(中)
優先度_影響度(中)_緊急度(低)
優先度_影響度(中)_緊急度(高)
優先度_影響度(低)_緊急度(中)
優先度_影響度(低)_緊急度(低)
優先度_影響度(低)_緊急度(高)
優先度_影響度(高)_緊急度(中)
優先度_影響度(高)_緊急度(低)
優先度_影響度(高)_緊急度(高)
2.フローを新規作成します。
3.ワークフロールールに指定されている条件に従って、[決定]要素を作成して分岐を作成します。
4.ワークフロールールに指定されていた項目自動更新、メールアラートの内容に従って、それぞれの分岐に[レコードの更新]、または[メールアラートを送信]要素を作成します。
以下に示すように、フローで実行される[レコードの更新]要素が、可能な限り少なくなるように[決定]要素の分岐を調整してください。
5.フローを保存します。
6.1~5を、対象のワークフロールールに対して繰り返します。
これで、ルール条件にワークフロー実行番号が指定されていないワークフロールールの設定は完了です。
参考情報
LMISが標準で提供しているワークフロールールとフローの対応は、「ワークフロールールとフローの対応表」を参照してください。
プロセスのワークフロー実行番号の詳細は、「コンフィグレーションガイド プロセスのワークフロー実行番号一覧」を参照してください。
プロセスのステータス値とステータスの詳細は、「コンフィグレーションガイド プロセスのステータス、ステータス値一覧」を参照してください。
フローに設定する内容の詳細は、「フローの設定方法」を参照してください。
フローを有効化する方法は、「フローをリリースする」を参照してください。