レコードを作成または編集するときに、任意の条件で検索された参照項目を、自レコードに自動で設定できるようにします。
<目次>
設定方法
このページではインシデント管理レコードの件名を、サービスの件名と同じにしたとき、インシデント管理レコードの関連サービス項目に件名とサービス名が一致するサービスを設定する方法を例に説明します。
設定をしたいオブジェクト、項目に置き換えて手順を行ってください。
1.フローを作成します。
[設定]-クイック検索より「フロー」を検索しクリックします。
2.[新規フロー]ボタンをクリックします。
3.[テンプレート]の[自動起動フロー]をクリックし[Autolaunched Flow (No Trigger)]を選択し、[作成]ボタンをクリックします。
4.[ツールボックス]の[マネージャ]タブで[新規リソース]ボタンをクリックします。
5.3種類のリソースを作成します。
以下の内容を入力し、[完了]ボタンをクリックします。
リソース種別 | API参照名 | データ型 | 入力で使用可能 | 出力で使用可能 | |
---|---|---|---|---|---|
検索対象となるオブジェクトの項目 例:「サービス」オブジェクトの件名用の項目 | 「変数」を選択する | 任意 | テキスト | チェックあり | チェックあり |
検索対象となるオブジェクトの一意の名前 | 「変数」を選択する | 任意 | テキスト | チェックなし | チェックなし |
更新するオブジェクトの一意の名前 | 「変数」を選択する | 任意 | テキスト | チェックあり | チェックあり |
6.「決定」要素を右のキャンバスにドラッグアンドドロップします。
7.以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
表示ラベル(結果の詳細) | 任意 |
結果のAPI参照名 | 任意 |
結果を実行するタイミング | すべての条件に一致 |
リソース | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの項目」を選択する |
演算子 | 次の文字列と一致しない |
値 | {!$GlobalConstant.EmptyString} |
8.「開始」要素の下のノードを「決定」要素にドラッグしてつなげます。
9.「レコードを取得」要素を右のキャンバスにドラッグアンドドロップします。
以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
オブジェクト | 検索する対象となるオブジェクト |
条件の要件 | 条件を満たしている |
項目 | 検索する対象となるオブジェクトの項目 |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの項目」を選択する |
並び替え順 | 任意 |
保存するレコード数 | 最初のレコードのみ |
レコードデータの保存方法 | 項目を選択して変数を割り当てる |
項目値の保存場所 | 個別の変数に保存 |
項目 | ID |
変数 | 手順5で作成した「更新するオブジェクトの一意の名前」を選択する |
返されたレコードがない場合、指定した変数をnullに設定します | チェックあり |
10.「決定」要素の下のノードを「レコードを取得」要素にドラッグしてつなげます。
11.「結果」に手順7で作成した「決定」要素の「表示ラベル」を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
12.「決定」要素を右のキャンバスにドラッグアンドドロップします。
以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
表示ラベル(結果の詳細) | 任意 |
結果のAPI参照名 | 任意 |
結果を実行するタイミング | すべての条件に一致 |
リソース | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの一意の名前」を選択する |
演算子 | 次の文字列と一致しない |
値 | 空 |
13.「レコードを取得」要素の下のノードを「決定」要素にドラッグしてつなげます。
14.「レコードを更新」要素を右のキャンバスにドラッグアンドドロップします
以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
更新するレコードを検索してその値を設定する方法 | レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定 |
オブジェクト | 更新するオブジェクト |
条件の要件 | 条件を満たしている |
項目 | ID |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 手順5で作成した「更新するオブジェクトの一意の名前」を選択する |
並び替え順 | 任意 |
項目 | 検索対象となるオブジェクトの参照項目 |
値 | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの一意の名前」を選択する |
15.「決定」要素の下のノードを「レコードを更新」要素にドラッグしてつなげます。
16.「結果」に手順12で作成した「決定」要素の「表示ラベル」を選択し、[完了]ボタンをクリックします。
17.[保存]ボタンをクリックします。
18.「フローの表示ラベル」と「フローのAPI参照名」を任意の値で入力し[保存]ボタンをクリックします。
19.[有効化]ボタンをクリックします。
20.プロセスビルダーを作成します。
[設定]-クイック検索より「プロセスビルダー」を検索しクリックします。
21.[新規]ボタンをクリックします。
22.以下の内容を入力し[Save]ボタンをクリックします。
プロセス名 | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
プロセスを開始するタイミング | レコードが変更されたとき |
23.[オブジェクトを追加]をクリックします。
「オブジェクト」で更新するオブジェクトを選択し、「レコードを作成または編集したとき」にチェックを入れ[保存]ボタンをクリックします。
24.[条件を追加]をクリックします。
「条件名」に任意の値を入力し、「アクションを実行する条件がない」にチェックを入れ、[保存]ボタンをクリックします。
25.[アクションを追加]をクリックします。
「アクション種別」で「フロー」を選択し、「アクション名」に任意の値を入力し、「フロー」で「手順18で保存したフロー」を選択します。
26.「フロー変数」に「手順5で作成した更新するオブジェクトの一意の名前」項目を選択し、「種別」で「数式」を選択し、[項目]をクリックします。
27.「カスタム」と入力し、「カスタムオブジェクトID」を選択し[Choose]ボタンをクリックします。
28.[Use this Fomula]ボタンをクリックし、[行を追加]をクリックします。
29.「フロー変数」に「手順5で作成した検索する対象となるオブジェクトの項目」を選択し、「種別」で「数式」を選択し、「値」に検索するときに使用する項目を選択します。
[Use this Fomula]ボタンをクリックし、[行を追加]をクリックします。
30.[保存]ボタンをクリックし[有効化]ボタンをクリックします。
これで参照項目値を自動設定する手順は完了です。
実行例
1.「サービス」レコードを作成します。
2.「インシデント管理」レコードを作成します。
件名を「サービス」レコードのサービス名と同じにします。
3.作成した「インシデント管理」レコードの「関連サービス」に「サービス1」が設定されます。