Sandbox環境から、本番環境にLMISコンシェルジュの設定内容を移行します。
データ移行には、データローダを使用します。データローダの利用手順については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。
<目次>
移行できる設定内容
本手順で移行できる設定内容は以下になります。
ユーザ
取引先
取引先責任者
承認者
サイト設定
カスタマー取引先設定
レイアウト設定
承認者グループ
カスタマー承認者グループ
承認設定
コンシェルジュ承認設定
コンシェルジュユーザが作成した承認設定
移行できる内容には制限があるものがあります。
かならず「LMISコンシェルジュの移行に関する制限事項」を参照して、移行に関する制限事項を確認してください。
移行の優先順位
移行する設定内容には依存関係があります。以下に設定内容ごとの依存関係を説明します。
設定内容 | オブジェクトのAPI参照名 | 依存関係 |
---|---|---|
ユーザ | User | 依存関係はありません。 |
ユーザ(コンシェルジュユーザ) | User | 先に取引先・取引先責任者を移行する必要があります。 |
取引先 | Account | 先にユーザを移行する必要があります。 |
取引先責任者 | Contact | 先に取引先を移行する必要があります。 |
承認者 | SMOC__ox_obj_approve__c | 先にユーザを移行する必要があります。 |
サイト設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | 先にレイアウト設定・コンシェルジュ承認設定を移行する必要があります。 |
カスタマー取引先設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | 先に取引先・レイアウト設定・コンシェルジュ承認設定・コンシェルジュユーザが作成した承認設定を移行する必要があります。 |
レイアウト設定 | SMOC__ox_obj_layout__c | 依存関係はありません。 |
承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | 依存関係はありません。 |
カスタマー承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | 依存関係はありません。 |
承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | 先に承認者グループ・カスタマー承認者グループを移行する必要があります。 |
コンシェルジュ承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | 先にカスタマー承認者グループを移行する必要があります。 |
コンシェルジュユーザが作成した承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | 先に取引先を移行する必要があります。 |
最終的に、以下の優先順位で移行を実施することができます。
ユーザ、レイアウト設定、カスタマー承認者グループ
取引先、承認者、承認者グループ、承認設定
取引先責任者、コンシェルジュ承認設定、コンシェルジュユーザが作成した承認設定
ユーザ(コンシェルジュユーザ)、サイト設定、カスタマー取引先設定
データの抽出条件
移行対象データの抽出条件を以下に説明します。データローダでレコードをSELECTするときのWHERE条件に必ず指定します。
設定内容 | オブジェクトのAPI参照名 | 抽出条件 |
---|---|---|
ユーザ | User | ContactId=null |
ユーザ(コンシェルジュユーザ) | User | ContactId<>null |
取引先 | Account | 特に条件はありません。 |
取引先責任者 | Contact | 特に条件はありません。 |
承認者 | SMOC__ox_obj_approve__c | 特に条件はありません。 |
サイト設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | SMOC__ox_sel_type__c='Community' |
カスタマー取引先設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | SMOC__ox_sel_type__c='Account' |
レイアウト設定 | SMOC__ox_obj_layout__c | SMOC__ox_sel_category__c='NCP' |
承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | SMOC__ox_chk_customer__c=false |
カスタマー承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | SMOC__ox_chk_customer__c=true AND SMOC__ox_ref_accountInfo__c=null |
承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_chk_customer__c=false |
コンシェルジュ承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_chk_customer__c=true AND SMOC__ox_ref_accountInfo__c=null |
コンシェルジュユーザが作成した承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_chk_customer__c=true AND SMOC__ox_ref_accountInfo__c<>null |
データの編集内容
以下に、エクスポートしたデータの編集内容を説明します。
設定内容 | オブジェクトのAPI参照名 | 編集内容 |
---|---|---|
ユーザ | User | ProfileId項目に、対応するプロファイルのIdを指定します。 |
ユーザ(コンシェルジュユーザ) | User | ContactId項目に、対応する取引先責任者のIdを指定、ProfileId項目に、対応するプロファイルのIdを指定します。 UserName項目の末尾にSandbox名が含まれている場合は削除します。 |
取引先 | Account | OwnerIdに、対応するユーザのIdを指定します。 |
取引先責任者 | Contact | AccountId項目に、対応する取引先のIdを指定します。 |
承認者 | SMOC__ox_obj_approve__c | Sandbox環境で追加したユーザを承認者に指定している場合は、対応するユーザのIdを各承認者に指定します。 |
サイト設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | 編集は不要です。 |
カスタマー取引先設定 | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | Name項目とSMOC__ox_ref_accountInfo__c項目に、対応する取引先のIdを指定します。 |
レイアウト設定 | SMOC__ox_obj_layout__c | SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
カスタマー承認者グループ | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
コンシェルジュ承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
コンシェルジュユーザが作成した承認設定 | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | SMOC__ox_ref_accountInfo__c項目に、対応する取引先のIdを指定します。 SMOC__ox_sel_checkRelation__c項目に「OFF」を指定します。 |
データの更新方法
以下に、データの更新時に指定する内容を説明します。
設定内容 | 更新方法 | オブジェクトのAPI参照名 | 更新の際のキー項目 |
---|---|---|---|
ユーザ | Upsert | User | データローダのStep 2aで指定する項目に、Idを指定します。 |
ユーザ(コンシェルジュユーザ) | InsertまたはUpdate | User | UserName項目または、Email項目をキー項目として使用します。 |
取引先 | InsertまたはUpdate | Account | Name項目をキー項目として使用します。 |
取引先責任者 | InsertまたはUpdate | Contact | Name項目をキー項目として使用します。 |
承認者 | InsertまたはUpdate | SMOC__ox_obj_approve__c | Name項目をキー項目として使用します。 |
サイト設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
カスタマー取引先設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_ncpCommunity__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
レイアウト設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_layout__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
承認者グループ | Upsert | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
カスタマー承認者グループ | Upsert | SMOC__ox_obj_approverGroup__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
承認設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
コンシェルジュ承認設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
コンシェルジュユーザが作成した承認設定 | Upsert | SMOC__ox_obj_approvalProcess__c | データローダのStep 2aで指定する項目に、SMOC__ox_txt_key__cを指定します。 |
移行手順
以下の手順を、「移行の優先順位」に従って設定内容ごとに実施します。
Sandbox環境から本番環境に登録するデータを「データの抽出条件」に従ってエクスポートします。
データに依存関係はある場合は、「データの編集内容」に従ってエクスポートしたデータを編集します。
必要な場合は、手順1で登録したデータを本番環境から「データの抽出条件」に従ってエクスポートします。本番環境へデータを「データの更新方法」に従って登録・更新します。
不要となったデータを削除します。
この手順は、すべての設定内容について、手順3が完了した後に実施してください。
本番環境から「データの抽出条件」に従ってエクスポートして、最終更新日時などを参考に、不要なデータを削除してください。
これで、Sandbox環境から本番環境へのデータ移行は完了です。