参照項目値の自動設定方法
レコードを作成または編集するときに、任意の条件で検索された参照項目を、自レコードに自動で設定できるようにします。
ワークフロールール、プロセスビルダーは、LMISの基盤となるSalesforceにて廃止予定となっております。
プロセスビルダーは移行対象外となりますので、今後、設定することは控えていただきますようお願いいたします。
<目次>
- 1 フローの設定方法
- 2 プロセスビルダーの設定方法
- 3 実行例
フローの設定方法
以下は、インシデント管理レコードの件名をサービスの件名と同じにしたとき、インシデント管理レコードの関連サービス項目に件名とサービス名が一致するサービスを設定する方法を例に説明します。
設定をしたいオブジェクト、項目に置き換えて手順を行ってください。
1.フローを作成します。[設定]-クイック検索より「フロー」を検索しクリックします。
2.[新規フロー]ボタンをクリックします。
3.[すべて + テンプレート]の[自動起動フロー]をクリックします。
[自動起動フロー(トリガなし)]を選択し、[作成]ボタンをクリックします。
4.[新規リソース]ボタンをクリックします。
5.3種類のリソースを作成します。
以下の内容を入力し、[完了]ボタンをクリックします。
| リソース種別 | API参照名 | データ型 | 入力で使用可能 | 出力で使用可能 |
---|---|---|---|---|---|
更新するオブジェクトの一意の名前例:「インシデント管理」オブジェクトのID用の項目 | 「変数」を選択する | 任意 例:incidentId | テキスト | チェックあり | チェックあり |
検索対象となるオブジェクトの一意の名前 | 「変数」を選択する | 任意 例:serviceId | テキスト | チェックなし | チェックなし |
検索対象となるオブジェクトの項目 例:「サービス」オブジェクトの件名用の項目 | 「変数」を選択する | 任意 例:serviceName | テキスト | チェックあり | チェックあり |
6.[丸いプラス]アイコンをクリックします。
7.[ロジック]内の[決定]をクリックします。
8.以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
表示ラベル(結果の詳細) | 任意 |
結果のAPI参照名 | 任意 |
結果を実行するタイミング | すべての条件に一致 (AND) |
リソース | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの項目」を選択する |
演算子 | 次の文字列と一致しない |
値 | {!$GlobalConstant.EmptyString} |
9.[決定]左側の[丸いプラス]アイコンをクリックし、[データ]内の[レコードを取得]をクリックします。
10.以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
オブジェクト | 検索する対象となるオブジェクト 例:サービス |
条件の要件 | すべての条件に一致 (AND) |
項目 | 検索対象となるオブジェクトの項目 例:「サービス」オブジェクトの「サービス名」のAPI参照名 |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの項目」を選択する |
並び替え順 | 任意 |
保存するレコード数 | 最初のレコードのみ |
レコードデータの保存方法 | 項目を選択して変数を割り当てる |
項目値の保存場所 | 個別の変数に保存 |
項目 | Id |
変数 | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの一意の名前」を選択する |
返されたレコードがない場合、指定した変数をnullに設定します | チェックあり |
11.[サービス取得]の[丸いプラス]アイコンをクリックし、[決定]をクリックします。
12.以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
表示ラベル(結果の詳細) | 任意 |
結果のAPI参照名 | 任意 |
結果を実行するタイミング | すべての条件に一致(AND) |
リソース | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの一意の名前」を選択する |
演算子 | 次の文字列と一致しない |
値 | 空 |
13.[サービス有無チェック]の左側にて、[丸いプラス]アイコンをクリックし、[データ]内の[レコードを更新]をクリックします。
14.以下の内容を入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
更新するレコードを検索してその値を設定する方法 | レコードを識別する条件を指定し、項目を個別に設定 |
オブジェクト | 更新するオブジェクト 例:インシデント管理 |
条件の要件 | すべての条件に一致(AND) |
項目 | Id |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 手順5で作成した「更新するオブジェクトの一意の名前」を選択する |
項目 | 検索対象となるオブジェクトの参照項目 例:関連サービス(SMOC__ox_ref_svcNumber__c) |
値 | 手順5で作成した「検索する対象となるオブジェクトの一意の名前」を選択する |
15.[保存]ボタンをクリックします。
16.「フローの表示ラベル」と「フローのAPI参照名」を任意の値で入力し[保存]ボタンをクリックします。
17.[有効化]ボタンをクリックします。
18. 再度フローを作成します。「フロー」画面に戻り、[新規フロー]ボタンをクリックします。
19. [すべて + テンプレート]の[自動起動フロー]をクリックします。
[レコードトリガフロー]を選択し、[作成]ボタンをクリックします。
20. [開始を設定]ウィンドウにて以下の通りに入力し[完了]ボタンをクリックします。
オブジェクト | インシデント管理 |
---|---|
フローをトリガする条件 | レコードが作成または更新された |
フローを最適化 | アクションと関連レコード |
21. [丸いプラス]アイコンをクリックし、[相互関係]内の[サブフロー]をクリックします。
22. [参照されるフロー]に、「手順16で作成したフロー」を選択します。
23. 以下の通りに入力し[完了]ボタンをクリックします。
表示ラベル | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
入力値を設定 | 各項目右側のボタンをクリック チェックが入り、「含める」と表示されることを確認します。 |
各変数の値 | 変数に応じた値を入力 今回の例では、手順10における「サービスレコードを絞り込み」、手順14における「インシデント管理レコードを絞り込み」で使用される変数に、絞り込み条件に合うよう値を入力します。
|
24. [保存]ボタンをクリックします。
25. 「フローの表示ラベル」と「フローのAPI参照名」を任意の値で入力して、[保存]ボタンをクリックします。
26. [有効化]ボタンをクリックします。
これで、フローによる参照項目値を自動設定する手順は完了です。
プロセスビルダーの設定方法
1.プロセスビルダーを作成します。
[設定]-クイック検索より「プロセスビルダー」を検索しクリックします。
2.[新規]ボタンをクリックします。
3.以下の内容を入力し[Save]ボタンをクリックします。
プロセス名 | 任意 |
---|---|
API参照名 | 任意 |
プロセスを開始するタイミング | レコードが変更されたとき |
4.[オブジェクトを追加]をクリックします。
「オブジェクト」で更新するオブジェクトを選択し、「レコードを作成または編集したとき」にチェックを入れ[保存]ボタンをクリックします。
5.[条件を追加]をクリックします。
「条件名」に任意の値を入力し、「アクションを実行する条件がない」にチェックを入れ、[保存]ボタンをクリックします。
6.[アクションを追加]をクリックします。
「アクション種別」で「フロー」を選択し、「アクション名」に任意の値を入力し、「フロー」に「フローの設定方法」セクションの手順16で保存したフローを選択します。
7.「フロー変数」に「手順5で作成した更新するオブジェクトの一意の名前」項目を選択し、「種別」で「数式」を選択し、[項目]をクリックします。
8.「カスタム」と入力し、「カスタムオブジェクトID」を選択し[Choose]ボタンをクリックします。
9.[Use this Fomula]ボタンをクリックし、[行を追加]をクリックします。
10.「カスタム」と入力し、「カスタムオブジェクトID」を選択し[Choose]ボタンをクリックします。
11.[保存]ボタンをクリックし[有効化]ボタンをクリックします。
これで、プロセスビルダーにて参照項目値を自動設定する手順は完了です。
実行例
1.「サービス」レコードを作成します。
2.「インシデント管理」レコードを作成します。
件名を「サービス」レコードのサービス名と同じにします。
3.作成した「インシデント管理」レコードの「関連サービス」に「サービス1」が設定されます。