活動履歴の設定ファイルは、活動履歴が登録された際に関連するプロセスのレコードを更新する機能で使用します。
活動履歴の設定ファイル(LMIS_ActivitySetting)の基本情報、定義内容、定義例などについて説明します。
<目次>
ファイルの基本情報
項目 | 内容 |
---|---|
ドキュメント名 | LMIS_ActivitySetting |
ドキュメントの一意の名前 | 任意 |
ファイル保管先 | LMISドキュメントフォルダ |
フォーマット | テキスト形式ファイル |
文字コード | UTF-8(BOMなし) |
改行コード | LF |
ファイル反映のタイミング | 本ファイルをLMIS上に配置したときに反映します。 |
定義内容
活動履歴の設定ファイルは、以下のセクションで構成されます。
有効化、無効化の設定
活動履歴の更新設定
活動履歴から関連先レコードを更新する設定
各セクションの属性に定義する内容について説明します。
有効化、無効化の設定
活動履歴更新設定の有効化、無効化を記述します。
属性 | 説明 | 省略可否 | 省略値 |
---|---|---|---|
PORTAL | セルフサービスポータルから登録された活動履歴について、有効にするかどうかを設定します。
| ○ | OFF |
MAIL_RECV | プロセスレコードに関連付けて受信されたメールの活動履歴について、有効にするかどうかを設定します。
| ○ | OFF |
MAIL_SEND | プロセスレコードに関連付けて送信されたメールの活動履歴について、有効にするかどうかを設定します。
| ○ | OFF |
LMIS | PORTAL、MAIL_RECV、MAIL_SENDに該当しない活動履歴について、有効にするかどうかを設定します。
| ○ | OFF |
活動履歴の更新設定
登録された活動履歴について、件名の自動フォーマットを有効にするかどうかを記述します。
属性 | 説明 | 省略可否 | 省略値 |
---|---|---|---|
NAMEFORMAT | 登録された活動履歴について、件名に自動で登録日時を設定するか、ユーザ指定のフォーマットを使用するかを記述します。
| ○ | OFF |
活動履歴から関連先レコードを更新する設定
登録された活動履歴の内容から、関連先レコードの任意の項目へ反映する内容を記述します。
属性 | 説明 | 省略可否 | 省略値 |
---|---|---|---|
UPDATEFORMAT | パラメータの値に「@UPDATE:」を指定した場合の追記フォーマットを指定します。 例:¥n---- yyyy¥MM¥dd HH:mm ----¥n 上記を指定した場合、以下のように表示されます。 元の内容1行目 元の内容2行目 ---- 2015/10/10 10:10 ---- 追記内容 | ||
[オブジェクトのAPI参照名] | 更新するオブジェクトのAPI参照名を指定します。 例: [SMOC__ox_obj_incident__c] API参照名の確認方法については、「API参照名、項目ID」を参照してください。 | ||
API参照名 | 上書き・追記したい項目のAPI参照名をパラメータ名とし、値を設定します。 パラメータ値の指定については、「パラメータ値の指定内容」を参照してください。 |
UPDATEFORMATのパターン文字の指定内容
UPDATEFORMATに指定できるパターン文字と表示例について以下に示します。'A' ~ 'Z' および 'a' ~ 'z' を通常の文字列として扱いたい場合は、シングルクォーテーション(')で囲んでください。その他の文字はシングルクォーテーションで囲まなくても記載したとおりに出力されます。
パターン文字 | 説明 | 表示例 |
---|---|---|
G | 紀元が表示されます。 | AD |
y※1 | 年が表示されます。 | 1996、96 |
M※1 | 月が表示されます。 | July、Jul、07 |
d | 日が表示されます。 | 10 |
h | 午前/午後の時 (1 ~ 12)が表示されます。 | 12 |
H | 一日における時 (0 ~ 23)が表示されます。 | 0 |
m | 分が表示されます。 | 30 |
s | 秒が表示されます。 | 55 |
S | ミリ秒が表示されます。 | 978 |
E※1 | 曜日が表示されます。 | Tuesday、Tue |
D | 年における日が表示されます。 | 189 |
F | 月における曜日が表示されます。 | 2 (7 月の第 2 水曜日) |
w | 年における週が表示されます。 | 27 |
W | 月における週が表示されます。 | 2 |
a | 午前/午後が表示されます。 | PM |
k | 一日における時 (1 ~ 24)が表示されます。 | 24 |
K | 午前/午後の時 (0 ~ 11)が表示されます。 | 0 |
z※1 | タイムゾーンが表示されます。 | Pacific Standard Time、PST |
' | テキスト用エスケープ文字です。 エスケープ文字は表示されません。 | |
'' | 単一引用符(シングルクォーテーション)を2つ連続で指定することで、単一引用符1つを表示できます。 | ' |
\n | 改行が表示されます。 | 改行 |
@NAME※2 | 更新者名が表示されます。 | ユーザA |
注※1 表示例が複数あるものは、指定したパターン文字の数によってフォーマットが変わります。詳細は、「パターン文字の指定例と表示内容」を参照してください。
注※2 更新者名として表示されるのは、画面から活動履歴を登録した場合はログインユーザ名、メールから活動履歴を登録した場合はメール送信元アドレスに紐づく取引先責任者名となります。メール送信元アドレスに紐づく取引先責任者が存在しない場合は、メール送信元アドレスがそのまま表示されます。
パターン文字の指定例と表示内容
パターン文字の指定例 | 表示内容 |
---|---|
¥n---- yyyy/MM/dd HH:mm '@NAME' ----¥n | 既存の内容 ---- 2001/07/04 12:08:56 ユーザA ---- 追記内容 |
¥nyyyy.MM.dd G 'at' HH:mm:ss z¥n | 既存の内容 2001.07.04 AD at 12:08:56 PDT 追記内容 |
¥nEEE, MMM d, ''yy¥n | 既存の内容 Wed, Jul 4, '01 追記内容 |
¥nh:mm a¥n | 既存の内容 12:08 PM 追記内容 |
¥nhh 'o''clock' a, zzzz¥n | 既存の内容 12 o'clock PM, Pacific Daylight Time 追記内容 |
¥nK:mm a, z¥n | 既存の内容 0:08 PM, PDT 追記内容 |
¥nyyyyy.MMMMM.dd GGG hh:mm aaa¥n | 既存の内容 02001.July.04 AD 12:08 PM 追記内容 |
パラメータ値の指定内容
分類 | 指定形式 | 説明 |
---|---|---|
文字列型 | $ | 文字列に変換します。 例:SMOC__ox_txt_subject__c=$メール |
数値型 | # | 数値に変換します。 例:SMOC__ox_num_number__c=#3 |
チェック型 | _ (アンダーバ―) | TRUEまたはFALSEに変換します。 例:SMOC__ox_chk_checkbox__c=_TRUE |
API参照名 | 活動履歴(ToDo)およびメールメッセージのAPI参照名を設定することで、活動履歴およびメールメッセージの項目の値をプロセスレコードに反映することができます。 ・活動履歴:活動履歴のAPI参照名(先頭に@を付与しない) 例:SMOC__ox_txt_subject__c=Subject(活動履歴の件名) ・メールメッセージ:@メールメッセージのAPI参照名(先頭に@を付与する) 例:SMOC__ox_txt_subject__c=@Subject(メールメッセージの件名) メールメッセージの項目を設定した場合は、プロセスレコードでメールの送信(MAIL_SEND)および受信(MAIL_RECV)した場合に値が設定されます。 以下に例を使って説明します。
デフォルトの区切り文字は「;」ですが、これは変更することが可能です。以下の例では区切り文字として「,」を指定しています。 例:SMOC__ox_ltx_content__c=@MERGE[,]:@CcAddress |
定義例
#有効化、無効化設定 PORTAL=ON MAIL_RECV=ON MAIL_SEND=ON LMIS=OFF #活動履歴の更新設定 NAMEFORMAT=ON #関連先レコードの更新設定 UPDATEFORMAT=\n---- yyyy/MM/dd HH:mm '@NAME' ----\n [SMOC__ox_obj_event__c] SMOC__ox_ltx_content__c=@UPDATE:Description [SMOC__ox_obj_incident__c] SMOC__ox_ltx_content__c=@UPDATE:Description
注意事項
必ずUTF-8形式で保存してください。UTF-8形式以外の文字コードで保存した場合、不正な動作となり、活動履歴の登録処理が正常にできないことがあります。
改行コードとしては「LF」を使用してください。間違って「CRLF」の改行コードを使用してファイルを編集して保存した場合、設定が正しく機能しない場合があります。
参考情報
活動履歴が登録された際に関連するプロセスのレコードを更新する設定については、「活動履歴登録時の関連プロセス更新」を参照してください。