ksocketのスキャンを定期的に実施するタスクを、構成情報連携の導入サーバに登録します。
本設定により、定期的にスキャン情報がKompira cloudに登録されます。
なお、本設定を実施しても、LMISにすぐにデータが同期されるわけではありません。
定期スキャンの計画
定期スキャンの設定にあたり、はじめにスキャン頻度の見積もりを行います。
以下の事項を考慮したうえで、スキャンの頻度を見積もります。
取得するハードウェア台数とかかる時間
取得するハードウェア台数が多ければ多いほど、スキャン、および同期にかかる時間は長くなります。
ハードウェア台数に応じて、以下の計算式でスキャン、および同期にかかる時間を計算します。
ハードウェア台数 × 20秒(1台あたりのスキャン時間) = スキャンにかかる時間
ハードウェア台数 × 200秒(1台あたり、約500件のソフトウェアが導入されている場合の同期時間) = 同期にかかる時間
同期にかかる時間は、初回の同期時にすべてのハードウェアを対象とします。
2回目以降の同期は、差分のみが同期されるため、同期にかかる時間は短くなります。
スキャンの実施タイミング
スキャンを実施した時間に、ネットワークに接続されていないハードウェアはスキャンの対象になりません。
管理したいハードウェアが定期的に停止する時間帯を、できるだけ避けてスキャン時間を決定します。
※スキャン対象のハードウェアにかかる負荷は、ほとんどありません。LMISの同期計画と、そのバランス
例えば、スキャンを毎日実施しても、LMISへの同期が月に1回実施されるのであれば、スキャンの数は多すぎるかもしれません。
また、LMISの同期を実施する時間帯と、スキャンを実施する時間帯が重なると、スキャン結果の反映は次回に持ち越される形となり、
意図している結果がLMISに同期されない可能性があります。
確実にLMISへの同期を実施するために、以下の事項を考慮して定期スキャンの計画を立ててください。スキャン頻度は、LMISの同期頻度よりも少し多い(または同じ)頻度にする
スキャン時間は、LMISの同期時間よりも少し早く(スキャン時間の2倍程度)完了する時間にする
定期スキャンの計画が完了しましたら、続けて定期スキャンの設定を行います。
構成情報連携の導入サーバのOSごとに操作方法が異なりますので、導入サーバのOSの操作方法に従って作業を実施してください。
<目次>
操作方法(導入サーバがWindowsの場合)
Windowsで定期スキャンを設定する場合は、Windowsのタスクスケジューラを使用します。
例として、毎週1回、金曜日23時00分にスキャンを開始する設定方法を以下に示します。
管理者権限を持つユーザでログインします。
管理ツールからタスク スケジューラを選択します。
[基本タスクの作成]をクリックします。
[名前]と[説明]を入力して、[次へ]ボタンをクリックします。
[毎週]をクリックして、[次へ]ボタンをクリックします。
[開始]に定期スキャンを開始する日付を入力して、時間に[23:00:00]を入力します。
[金曜日]にチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。[プログラムの開始]をクリックして、[次へ]ボタンをクリックします。
[プログラム/スクリプト]に起動するプログラムを入力します。
[参照]ボタンをクリックして、起動するプログラムを入力してください。
本例では、[C:/work/AssetManager]に構成情報連携を導入した場合の指定例で、[C:/work/AssetManager/tool/kompira/kc-lmis/scripts/scan.bat]を選択します。[完了]ボタンをクリックして、タスクを保存します。
これで、Windowsで定期スキャンを実行する設定は完了です。
操作方法(導入サーバがLinuxの場合)
Linuxで定期スキャンを設定する場合は、Cronを使用します。
例として、毎週1回、金曜日23時00分にスキャンを開始する設定方法を以下に示します。
1.端末を開き、管理者権限を持つユーザに切り替えます。
2.以下のコマンドを入力して、cronの編集を行います。(viなどの既定のエディタが起動します。)
crontab -e
3.以下のような形式で内容を追記して、定期スキャンを登録し、保存します。
本例では、[/usr/work/AssetManager]に構成情報連携を導入した場合の指定例です。
#ksocket scan 0 23 * * 5 sh /usr/work/AssetManager/tool/kompira/kc-lmis/scripts/scan.sh
これで、Linuxで定期スキャンを実行する設定は完了です。
参考情報
定期スキャンの設定を実施して、スキャンが実行されても、LMISにデータが同期されるわけではありません。LMISにデータを同期するには、LMISの同期計画を作成する必要があります。
LMISの同期計画の作成については、「LMIS/Automatic CI Collector 利用ガイド 同期計画と実績の管理」を参照してください。
定期スキャンを削除する方法については「定期スキャン設定を削除する」を参照してください。