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メール連携設定ファイルは、電子メールからのデータ登録機能を利用する場合に作成します。メールの内容をLMISに取り込むための設定を記述します。

メール連携設定ファイル(メールアドレス.ini)の基本情報、記述形式、定義内容、定義例などについて説明します。

<目次>

ファイルの基本情報


項目

内容

ファイル名

使用するメールアドレス.ini

例:sample@a1b2c3d4e5f6g7h8i9j0.apex.salesforce.com.ini

組織のアドレスにお客様ドメインのメールアドレスを登録している場合は、「お客様ドメインのメールアドレス.ini」としてください。

ファイル名(CC取り込み用の場合)

使用するメールアドレス.cc

例:sample2@a1b2c3d4e5f6g7h8i9j0.apex.salesforce.com.cc

ファイル保管先

LMISドキュメントフォルダ

フォーマット

テキスト形式ファイル

文字コード

UTF-8(BOMなし)

改行コード

LF

ファイル反映のタイミング

本ファイルをLMIS上に配置したときに反映します。

記述形式


  • パラメータの値の1文字目には記号を指定します。指定した記号によって、値が以下のとおりに変換されます。
    なお、特記事項に記載がない場合、大文字/小文字を区別しません。

記号

変換方法

特記事項

$

文字列に変換します。
例:ox_sel_inquiry__c=$メール

指定された文字列は大文字/小文字を区別します。

#

数値に変換します。

例:commentkeyLine=#3


_

(アンダーバー)

TRUE、FALSEのいずれかに変換します。

例:approvalMail=_TRUE


@

メール項目から、パラメータに設定可能な値に変換します。指定できるのは以下の項目です。

  • TOMAIL:メールの送信先アドレス

  • CCMAIL:メールのCCアドレス

  • SUBJECT:メールの件名

  • BODY:メールの本文

  • MAIL:メールのFromに含まれるメールアドレス

  • DATE:メールの送信日時

  • DATE_VALUE:メールの送信日

例:ox_txt_subject__c=@subject 

  • パラメータの大文字/小文字を区別しません。(@subject、@SUBJECTは同じパラメータとして認識されます。

  • TOアドレスはメールサービスのアドレスが含まれるため、代入先へメール型項目(最大文字数:80文字)を指定することはできません。

?

メール本文または件名から特定キーワード間の値を取得します。以下の形式で記述します。

?(開始キーワード,終了キーワード,取得場所)

終了キーワードに以下の値が設定可能です。省略値は¥nです。

  • @endbody:開始キーワードから末尾までの値を取得します。

取得場所に以下の値が設定可能です。省略値は@bodyです。

  • @body:メール本文から値を取得します。

  • @subject:メール件名から値を取得します。

例1:?(START,END,@body)

上記のように指定した場合、メール本文中のSTARTという文字列からENDという文字列間の値を取得します。

終了キーワードを指定しない、または¥nを指定すると、開始キーワードから改行までの値を取得します。

例2:?(START,¥n,@body) または ?(START,,@body)

上記のように指定した場合、メール本文中のSTARTという文字列から次の改行までの文字列の値を取得します。

例3:?(START,@endbody,@body)

上記のように指定した場合、メール本文中のSTARTという文字列からメール本文の末尾(改行含む)までの文字列の値を取得します。

  • 開始キーワード、終了キーワードが見つからない場合は、値取得は行われません。

  • 開始キーワードに、カンマ「,」を含めることはできません。

  • 終了キーワードを「文字列¥n」と指定した場合、¥nは文字列として扱われます。改行までを取得したい場合は、「¥n」単体で指定してください。

  • 開始キーワードは省略できません。

  • 開始キーワードおよび終了キーワードが取得場所(本文または件名)に複数ある場合は、最初に見つかった開始キーワードから、それ以降で最初に見つかった終了キーワードまでの値を取得します。

&

オブジェクトを指定し、対象項目の値を取得します。条件値には、データの値を直接指定するか、@マーク、?マーク、変数名、API参照名の併用が可能です。

以下の形式で記述します。

&オブジェクト名(条件項目名,条件値,取得項目)

例1:&User(Username,xxx@unirita.co.jp,ID)
上記のように指定した場合、「xxx@unirita.co.jp」という値でユーザ(User)を検索し、ユーザ名が一致したユーザのIDを取得します。

例2:&Contact(Email,@MAIL,NAME)
上記のように指定した場合、送信元のメールアドレスで取引先責任者(Contact)を検索し、メールアドレスが一致した取引先責任者の名前を取得します。

  • 条件値には、@BODYを使用できません。

  • 条件値に英数が設定されている場合は、全半角/大小文字を区別しません。記号、カナは全半角が別の文字として区別されます。

API参照名

すでに項目に設定した値を使用したい場合は、API参照名を設定することで、同一の値を取得できます。

以下の形式で記述します。

例:

ox_txt_subject__c = @SUBJECT

ox_ltx_content__c = ox_txt_subject__c

上記のように指定した場合、メール件名がレコードの件名に設定され、レコードの件名に設定された値が内容に設定されます。

  • 代入元と代入先のデータ型は一致させる必要があります。

  • API参照名については、「API参照名一覧」を参照してください。

:(変数名)

複数の項目に同じ値を使用したい場合は、変数を使用することで、同一の値を取得できます。

以下の形式で記述します。

例:

ox_txt_subject__c=:VARSUBJECT

ox_ltx_content_c=:VARSUBJECT


[VARIABLE]

VARSUBJECT=@SUBJECT

上記のように指定した場合、メールの件名がレコードの件名、および内容にそれぞれ設定されます。

  • 変数定義セクションに変数を定義する必要があります。

  • 定義した変数の前に、コロン「:」を記述して使用します。

  • 代入元と代入先のデータ型は一致させる必要があります。

  • 変数名は、大文字/小文字を区別します。

  • 変数については、「変数定義セクション」を参照してください。

date

日付型に変換します。条件値には、@SUBJECT、@BODY、?マーク、変数名、API参照名の併用が可能です。

以下の形式で記述します。

date(条件値,フォーマット)

例:date(@BODY,yyyy年MM月dd日)
上記のように指定した場合、メール本文にフォーマットで指定している文字列を日付型に変換します。

  • フォーマットは省略できません。

  • 使用できるフォーマットについては「日付型フォーマット変換表」を参照してください。

  • フォーマットに固定値を使用できません。

  • フォーマットは大文字/小文字を区別します。

  • 条件値に日付型、日時型の値を持つ変数名は使用できません。

  • 条件値に日付型、日時型の項目のAPI参照名は使用できません。

datetime

日付/時間型に変換します。条件値には、@SUBJECT、@BODY、?マーク、変数名、API参照名の併用が可能です。

以下の形式で記述します。

datetime(条件値,フォーマット)

例:datetime(@BODY,yyyy年MM月dd日 HH時mm分)
上記のように指定した場合、メール本文にフォーマットで指定している文字列を日付/時間型に変換します。

  • フォーマットは省略できません。

  • 使用できるフォーマットについては「日付型フォーマット変換表」を参照してください。

  • フォーマットに固定値を使用できません。

  • フォーマットは大文字/小文字を区別します。

  • 条件値に日付型、日時型の値を持つ変数名は使用できません。

  • 条件値に日付型、日時型の項目のAPI参照名は使用できません。

定義内容


メール連携設定ファイルは、以下の設定、セクションで構成されます。

  • 区切り文字設定

  • 添付ファイル設定

  • メール承認設定

  • レコード新規登録設定

  • 入力値の切り捨て設定

  • メール処理形式設定

  • HTMLメール解析設定

  • ルーティング設定

  • 活動履歴情報登録セクション

  • 変数定義セクション

  • レコード更新セクション

各設定、およびセクションの属性に定義する内容について説明します。

区切り文字設定

本ファイルで使用する区切り文字を変更したい場合は、以下の区切り文字設定の属性を記述します。

パラメータを記載しない場合、省略値が設定されます。

属性

説明

省略可否

省略値

delimiter

本ファイルの区切り文字を指定します。

ここで指定した区切り文字で、パラメータと値を区切ります。

例:

delimiter=:

approvalMail:_TRUE

'='

添付ファイル設定

添付ファイルの登録方法を変更したい場合は、以下の添付ファイル設定の属性を記述します。

パラメータを記載しない場合、省略値が設定されます。

attachment

メールに添付ファイルがある場合の動作を指定します。

  • TASK:メール受信によって作成される活動履歴に添付ファイルを追加します。

  • PARENT:承認、否認の対象オブジェクトに添付ファイルを追加します。

  • NONE:添付ファイルを追加しません。

例:attachment=PARENT

TASK

attachmentPlace

メールに添付ファイルがある場合に、そのファイルを登録するオブジェクトを指定します。

  • FILE:Salesforce Filesに保存します。

  • ATTACHMENT:添付ファイルに保存します。

例:attachmentPlace=FILE

この設定は、attachmentパラメータが「PARENT」に指定されている場合のみ有効です。
それ以外の場合では、「FILE」値が使用され、Salesforce Filesに添付ファイルが保存されます。

ATTACHMENT

メール承認設定

メール承認機能を利用する場合に、メール承認の設定を記述します。

「メール承認機能」は、LMIS V2.9.0.00以降は非サポートとなっています。

属性

説明

省略可否

省略値

approvalMail

メール承認機能を使用するかを指定します。

  • _TRUE:メール承認機能を使用します。

  • _FALSE:メール承認機能を使用しません。

_FALSE

approvalkeyLine

承認/否認が判断される行数を指定します。

例:approvalkeyLine=#2

なお、メール本文の空行および半角スペース、全角スペース、タブのみの行は、行数としてカウントされません。

#1

commentkeyLine

各オブジェクトの「活動履歴」に記載されるコメント内容を記載する行数を指定します。

例:commentkeyLine=#3

なお、メール本文の空行および半角スペース、全角スペース、タブのみの行は、行数としてカウントされません。

#2

quote

メールの引用記号をカンマ区切りで記述します。引用記号で始まる行は、メール本文の行数としてカウントしません。

例:quote=>,:,|

なお、カンマとカンマの間にスペースがある場合は、それも含めて引用記号とみなします。


レコード新規登録設定

電子メールからのデータ登録機能を利用する場合に、登録するオブジェクトとAPI参照名を記述します。

属性

説明

省略可否

object

登録するオブジェクトを指定します。
例:object=ox_obj_incident__c

×

項目のAPI参照名

登録したい項目のAPI参照名をパラメータ名とし、値を設定します。

API参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

API参照名が不正な場合、メール連携処理が失敗します。

値の設定に、変数を利用できます。変数を利用する場合は、「:変数名」の形式で設定してください。

×

入力値の切り捨て設定

入力値の切り捨て有無の属性を記述します。

属性

説明

省略可否

省略値

fieldTruncation

文字列長を超えた入力値を、最大文字列長に切り捨てて格納します。

  • ON:切り捨てます。

  • OFF:切り捨てません。

例:fieldTruncation=ON

本設定がOFFの状態で文字列長を超えた入力があった場合、メール連携処理が失敗します。

OFF

メール処理形式設定

テキストメールおよびHTMLメールの処理有無の属性を記述します。

属性

説明

省略可否

省略値

receiveTEXT

テキストメールの処理有無を指定します。

  • ON:処理します。

  • OFF:処理しません。

例:receiveTEXT=ON

ON

receiveHTML

HTMLメールの処理有無などを指定します。

  • ON

  • DIRECT

  • OFF

  • PARSE

例:receiveHTML=ON

ON

recieveHTMLの詳細は以下となります。

パラメータ名

HTMLメール処理

メール本文(@Body)

記述形式

ON

処理する

HTMLメール解析設定で変換して連携

すべて使用可能

DIRECT

処理する

HTMLタグありで連携

(?,&)が使用不可

OFF

処理しない

-

-

PARSE

処理する

HTMLタグありで連携

?:常に件名から取得します。
&:本文(@BODY)を引数に指定した場合は処理しません。

その他の記述形式は「ON」と同様に動作します。

HTMLメール解析設定

メール処理形式設定で、HTMLの処理有無をONにした場合は、HTMLメールが解析、変換されます。

HTMLメールのタグ、テキストの装飾の設定を記述します。

属性

説明

省略可否

タグ名_start

タグの開始時に挿入する文字列を以下の形式で指定します。
タグ名+「_」+start
例:div_start=・

空白スペースは空白スペースを記載します。
エスケープ文字は、改行¥nとタブ文字¥tのみ指定できます。
その他の文字はそのまま表示されます。

タグ名_end

タグの終了時に挿入する文字列を以下の形式で指定します。
タグ名+「_」+end
例:div_end=。

空白スペースは空白スペースを記載します。
エスケープ文字は、改行¥nとタブ文字¥tのみ指定できます。
その他の文字はそのまま表示されます。

上記の例のように指定した場合、以下のように変換されます。

変換前

変換後

<div>aaa</div>
<div>aaa</div>
<div>aaa</div>

・aaa。
・aaa。
・aaa。


指定を省略した場合のHTMLタグの省略値を以下に示します。

タグ

タグの用途

開始時挿入

終了時挿入

hr

横罫線

改行


br

改行

改行


td

テーブルセル


半角スペース

th

テーブルヘッダーセル


半角スペース

label

ラベル


半角スペース

div

ブロック


改行

tr

テーブル行


改行

p

段落


改行

li

リスト


改行

h1

見出し


改行

h2

見出し


改行

h3

見出し


改行

h4

見出し


改行

h5

見出し


改行

h6

見出し


改行

ルーティング設定

メールルーティングの追加設定(ルーティング先の指定)を実施したい場合は、以下のルーティング設定の属性を記述します。

パラメータを記載しない場合、省略値が設定されます。

属性

説明

省略可否

省略値

successRouting

メールサービス受信時、処理が成功した場合のルーティング先を指定します。
例:successRouting=zzzz@unirita.co.jp

複数のアドレスを指定する場合は、「;」区切りで指定します。
送信しない場合は空白を指定してください。

なし

errorRouting

メールサービス受信時、処理が失敗した場合のルーティング先を指定します。
例:errorRouting=@mail

複数のアドレスを指定する場合は、「;」区切りで指定します。
送信しない場合は空白を指定してください。

@mail(送信元)

活動履歴情報登録セクション

メール送信によって作成される活動履歴内容を変更したい場合は、以下の活動履歴情報登録セクションの属性を記述します。

このセクションでの指定を省略した場合は、標準の内容で活動履歴が登録されます。

属性

説明

特記事項

[ACTIVITY]

活動履歴の登録内容を更新したい場合に指定します。

省略可能です。

ToDo項目のAPI参照名

登録したい項目のAPI参照名をパラメータ名とし、値を設定します。

API参照名が不正な場合、メール連携処理が失敗します。

値の設定に、変数を利用できます。変数を利用する場合は、「:変数名」の形式で設定してください。

以下の項目は指定できません。

  • 件名

  • コメント

  • 本文

  • 関連先

  • ステータス

  • 送信元

  • 承認キー

  • コメントキー

  • 登録分類

  • セクションに対して、一つ以上の項目を設定してください。

  • ToDoの既存項目のAPI参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

targetMailBody

更新する対象を特定するためのレコード番号を、メールの「件名」ではなく、メールの「本文」から取得する場合に指定します。

:targetMailBody=ON

この値がONの時は、件名にレコード番号が指定されていても無視します。

レコード番号をメール本文から取得する場合、メール本文を編集して削除したり、返信を繰り返すうちにレコード番号がメールアプリケーションによって切り捨てられたりしないように注意してください。

省略可能です。

省略時値はOFF。

targetSearchUpToDown

更新する対象を特定するためのレコード番号をメール本文から取得するときに、本文の先頭から検索するかどうかを指定します。

・ON:レコード番号をメール本文の上から下の方に向かって検索して、最初に見つかったものを選択します。

・OFF:レコード番号をメール本文の下から上の方に向かって検索します、最初に見つかったものを選択します。

:targetSearchUpToDown=ON

この設定は、targetMailBodyがON以外のときは無効です。

省略可能です。

省略時値はON。


変数定義セクション

複数の項目に同じ値を使用したい場合や、レコード更新セクションにて、レコードの条件を指定する場合に、以下の変数定義セクションの属性を記述します。

変数を使用しない場合、このセクションは省略可能です。

属性

説明

特記事項

[VARIABLE]

複数の項目に同じ値を使用したい場合や、レコード更新セクションにて、レコードの条件を指定する場合に指定します。

省略可能です。

変数名

変数名をパラメータ名として、値を設定します。


例:

VARSUBJECT=@SUBJECT


上記のように指定した場合、変数VARSUBJECTに、メールの件名が設定されます。

  • 変数の定義に、変数を使用することはできません。

  • API参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

  • 変数名は半角英数字、先頭文字はアルファベットを指定してください(先頭に数字は指定できません)。

  • _(アンダーバー)等の記号は使用できません。

レコード更新セクション

以下のような場合に、本セクションの属性を記述します。

  • インシデント管理に関するメールの受信によって、別のオブジェクトのレコードを更新したい場合。

  • メールの受信によって、複数のレコードを更新したい場合。

属性

説明

特記事項

[UPDATEXXXX]

特定のレコードを更新したい場合に指定します。
UPDATEの文字で始まる、複数のセクションを定義することができます。※XXXXは、任意の一文字以上の文字を指定します。
複数のレコード更新セクションが定義されている場合は、XXXXの辞書順に評価を行います。

省略可能です。

EXECUTE

該当のレコード更新セクションを利用するかどうかを、数式形式で指定します。
レコード更新セクションに必ず指定します。
利用する、利用しないを切り替えるほかに、メールの内容に応じて利用するかどうかを決定させることもできます。
値の設定に、変数を利用できます。変数を利用する場合は、「:変数名」の形式で設定してください。

例:利用する場合
EXECUTE=TRUE

例:利用しない場合
EXECUTE=FALSE

例:メールの件名が「TESTMAIL」の時だけ利用する場合
※変数を使用します。
EXECUTE='TESTMAIL'==':SUBJECT'

[VARIABLE]
SUBJECT=@subject

  • レコード更新セクションに必ず指定します。

  • 数式に関しては、Salesforce ヘルプ「数式の演算子と関数」を参照してください。

  • 数式に利用できる関数は、以下の通りです。

    • AND

    • BLANKVALUE

    • BR

    • DATEVALUE

    • DATETIMEVALUE

    • FIND

    • IF

    • ISBLANK

    • ISNUMBER

    • MID

    • NOT

    • NOW

    • OR

    • REGEX

    • TEXT

    • TODAY

    • VALUE

  • 数式に使用する文字列は、シングルクォーテーション「'」で囲む必要があります。※変数を利用する場合も同様です。

  • API参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

TARGET

レコード更新セクションに必ず指定します。

更新したいレコードの項目、および条件を、SOQL形式で指定します。

値の設定に、変数を利用できます。変数を利用する場合は、「:変数名」の形式で設定してください。


例:活動履歴情報を登録せず、イベント管理レコードを更新する時
※変数を使用します。
TARGET=SELECT ID FROM ox_obj_event__c WHERE ID = ':EVTID'


[VARIABLE]
EVTID=&ox_obj_event__c(Name,?([,:,@subject), ID )


例:イベント管理レコードに関連するインシデント管理レコードを、すべて更新する時
※変数を使用します。
TARGET=SELECT ID FROM ox_obj_incident__c WHERE ox_ref_evtNumber__c = ':EVTID'

[VARIABLE]
EVTID=&ox_obj_event__c(Name,?([,:,@subject), ID )

  • レコード更新セクションに必ず指定します。

  • SOQLのSELECT句に、Id項目と、更新対象の項目のAPI参照名を必ず含めてください。

  • SOQLに使用する文字列は、シングルクォーテーション「'」で囲む必要があります。※変数を利用する場合も同様です。

  • API参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

更新対象オブジェクトの項目のAPI参照名

更新する項目のAPI参照名をパラメータ名とし、値を設定します。

API参照名が不正な場合、メール連携処理が失敗します。

値の設定に、変数を利用できます。変数を利用する場合は、「:変数名」の形式で設定してください。


例:

ox_ltx_content__c=@body

  • セクションに対して、一つ以上の項目を設定してください。

  • API参照名には、「SMOC__」を付けず「ox_」以降の文字列を指定してください。

定義例


#メール承認設定セクション
delimiter=
approvalMail=_FALSE
approvalkeyLine=#1
commentkeyLine=#3
quote=>,:,|
attachment=PARENT

#レコード新規登録設定
object=ox_obj_incident__c
ox_txt_subject__c=@subject
ox_ltx_content__c=@body
ox_ref_customerInfo__c=&Contact(Email,@MAIL, ID )
ox_sel_inquiry__c=$メール

#入力値の切り捨て設定
fieldTruncation=ON

#メール処理形式設定
receiveTEXT=ON
receiveHTML=ON

#HTMLメール解析設定
div_start=・
div_end=。

#ルーティング設定
successRouting=zzzz@unirita.co.jp
errorRouting=@mail

#活動履歴情報登録セクション
#[ACTIVITY]
#sample_addText__c=@subject
#sample_addBody__c=@body

#変数定義セクション
#[VARIABLE]
#SUBJECT=@subject
#MAIL=@MAIL
#CONTACTID=&Contact(Email,@MAIL, ID )
#INCID=&ox_obj_incident__c(Name,?([,:,@subject), ID )

#レコード更新セクション01
#[UPDATE01]
#EXECUTE=TRUE
#TARGET=SELECT ID,ox_ltx_content__c FROM ox_obj_incident__c WHERE ID = ':INCID'
#ox_ltx_content__c=@body

#レコード更新セクション02
#[UPDATE02]
#EXECUTE=TRUE
#TARGET=SELECT ID,ox_ltx_content__c FROM ox_obj_change__c WHERE ox_ref_incNumber__c = ':INCID'
#ox_ltx_content__c=@body

定義例からのコピー&ペーストは行わないでください。文字コードが崩れ、エラーとなる場合があります。

メール連携設定ファイルの評価の流れ


メール連携設定ファイルの評価の流れを、以下に説明します。

  1. 基本的な設定の評価

    1. メール承認設定の評価

    2. ルーティング設定の評価

    3. メール処理形式設定の評価

    4. HTMLメール解析設定の評価

    5. 入力値の切り捨て設定の評価

  2. 変数定義セクションの評価
    以降の処理で使用する、変数を評価します。

  3. レコード更新セクションの評価
    レコード更新セクションが初めに評価されます。
    更新対象レコードが存在しない場合は、次の評価に移ります。

  4. レコードの新規登録、または活動履歴情報の登録
    メールの件名を評価して、レコードを新規登録するか、活動履歴情報を登録するかが評価されます。
    評価後、該当のセクションの内容が評価されて、処理が実施されます。

    1. レコード新規登録設定の評価
      レコード新規登録設定の内容に従って、レコードが登録されます。

    2. 活動履歴情報登録セクションの評価
      活動履歴情報登録セクションの内容に従って、活動履歴情報が主レコードに関連付けて登録されます。

注意事項


  • 必ずUTF-8形式で保存してください。UTF-8形式以外の文字コードで保存した場合、正しく設定されないことがあります。

  • 改行コードとしては「LF」を使用してください。間違って「CRLF」の改行コードを使用してファイルを編集して保存した場合、設定が正しく機能しない場合があります。

  • パラメータを省略する場合には、属性を削除するか値を空白にします。

  • レコード更新セクションによってレコードが更新された場合、メールの対となるレコード(メールを受信したことの証跡)がいずれのレコードにも残りません。

参考情報


  • ラベルがありません