自動移送の流れとシステム構成
ERP連携での自動移送作業の流れを基に、ERP連携のシステムを構成する各コンポーネントの役割について説明します。
<目次>
ERP連携での自動移送作業の流れ
移送申請を登録、承認
ユーザは、LMISにログインし、リリース管理を起票後、リリース管理のレコードに移送申請情報を紐づけて登録します。リリース管理と移送管理のレコードの関係を以下に示します。
原則として、リリース管理のレコードを承認します。承認すると、紐付いている移送申請情報も同時に承認されます。なお、移送申請情報を個別に承認することもできます。
また、移送申請情報1件に対して、複数の移送番号、クライアントを指定できます(ただし、移送先サーバは1つのみです)。
先行移送管理を指定することで、自動移送の先行関係を指定できます。移送情報を送信
LMISでリリース管理のリリース計画が承認されると、関連する移送情報が、受信メールサーバに送信されます。移送情報を取得
AutomaticReleaseサーバでは、定期的に受信メールサーバから情報を取得し、自動移送の実行情報として登録します。移送作業の実行
AutomaticReleaseサーバは、登録されたスケジュール日時に従い、移送元サーバから移送先サーバ(SAPシステム)に配布モジュールの自動移送作業を実施します。移送結果を反映
自動移送作業の実行結果が、LMISに反映されます。
ユーザは、LMISで、自動移送の成功失敗を確認できます。
各コンポーネントの役割
各コンポーネントの役割を以下に示します。
コンポーネント | 役割 |
---|---|
LMIS | リリース管理や移送管理などのプロセスのインターフェースを提供します。 クラウド環境で提供されます。 |
受信メールサーバ | LMISからのメールを受信するメールサーバです。 LMISからの自動移送の実行指示をメールで受け取ったり、エラー時に管理者にメール通知したりするため、外部環境と通信可能なメールサーバが導入されている、または、外部のメールサーバと連携可能である必要があります。 |
AutomaticReleaseサーバ | 移送作業を実行するモジュールが稼働するサーバです。 ユーザのローカル環境に構築されます。 |
移送元サーバ | 移送先サーバに移送するモジュールが置いてあるサーバです。 ユーザのローカル環境に構築されます。 |
移送先サーバ | 移送モジュールの移送先のサーバです。 ユーザのローカル環境に構築されます。 |