既存レコードの移行

ここでは、既にLMISでハードウェア、ソフトウェアをご利用の場合に、そのレコードを移行する方法について説明します。
本作業は、データローダを使用します。

<目次>

ハードウェアレコードの移行


移行有無の確認

以下の条件に当てはまる場合、ハードウェアレコードを移行する必要があります。

移行を実施しない場合、同名のハードウェアが二重で登録されます。

  • 実名に即したハードウェア名を使用しているレコードが存在する

    • Windowsのコンピュータ名(フルコンピュータ名)をハードウェア名に指定している

    • Linuxのホスト名またはIPアドレスをハードウェア名に指定している

移行に関する考慮事項

ハードウェア移行には、以下の考慮事項があります。

移行内容

以下の操作を実施して、ハードウェアレコードを移行します。

1.データローダをダウンロードする
データローダのダウンロード及び操作については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。

2.データローダで、ハードウェアのデータをエクスポートする
以下の内容で、[ハードウェア]のデータをエクスポート(Export)してください。

指定する項目

指定する内容

指定する項目

指定する内容

出力するオブジェクト

ハードウェア(SMOC__ox_obj_hardware__c)を選択します。

 

出力するデータ内容

Select Id, Name, SMOC__ox_txt_uniqueId__c, SMOC__ox_txt_name__c FROM SMOC__ox_obj_hardware__c ORDER BY NAME

 

 

3.Kompira SonarのノードIDを取得します。
構成情報連携の導入ディレクトリをASSET_ROOTとした場合、以下の操作を実施します。

Windowsの場合
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを続けて実行します。

cd /d ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts output.bat


Linuxの場合

端末を開き、以下のコマンドを続けて実行します。

cd ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts sh output.sh


処理に成功した場合、以下のようなメッセージが出力され、「ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts/output」ディレクトリに「nodes.csv」が出力されます。
※成功した場合、赤太字部分のメッセージが出力されます。

2018-11-15 10:26:21,583 - [16508] - INFO - プログラムの実行を開始します。
2018-11-15 10:26:21,586 - [16508] - INFO - コンフィグファイルを読み込みます。
2018-11-15 10:26:21,586 - [16508] - INFO - コンフィグファイルを読み込みました。
2018-11-15 10:26:21,588 - [16508] - INFO - ./output\lockにロックファイルを生成しました。
2018-11-15 10:26:21,588 - [16508] - INFO - [GET] /api/apps/sonar/networks
2018-11-15 10:26:24,627 - [16508] - INFO - [GET] /api/apps/sonar/networks/30c39567-f636-485e-a3c3-ef798480ff24/managed-nodes
2018-11-15 10:26:28,179 - [16508] - INFO - 出力処理を開始します。
2018-11-15 10:26:28,180 - [16508] - INFO - CSV形式で出力します。
2018-11-15 10:26:28,194 - [16508] - INFO - ./output\nodes.csvに構成情報を出力しました。
2018-11-15 10:26:28,204 - [16508] - INFO - ./output\software.csvにソフトウェア情報を出力しました
2018-11-15 10:26:28,204 - [16508] - INFO - 出力処理を完了しました。
2018-11-15 10:26:28,204 - [16508] - INFO - プログラムの実行を終了します。
2018-11-15 10:26:28,205 - [16508] - INFO - ロックを解放しました。

処理に失敗した場合は、エラーメッセージの内容を「エラーメッセージ一覧」を参照して対応を実施し、再度実行してください。

4.エクスポートしたハードウェア情報を更新する
各列を、以下のように修正します。

ヘッダ

ラベル

指定する内容

ヘッダ

ラベル

指定する内容

Id

カスタムオブジェクトID

更新できません。

Name

ハードウェア番号

更新できません。

SMOC__ox_txt_uniqueId__c

外部ID

Kompira SonarのノードIDを指定します。

手順2、手順3で出力したファイルを元に外部IDを指定します。

 

SMOC__ox_txt_name_c

ハードウェア名

ハードウェア名を指定します。

 

5.不要な行を削除する
ヘッダ行、および更新するハードウェアの行を残して、それ以外の行を削除します。

6.データローダで、ハードウェアのデータを更新する
手順4~5で更新したハードウェアデータを保存して、データローダで更新(Update)します。

 

これで、ハードウェアレコードの移行は完了です。

ソフトウェアレコードの移行


移行有無の確認

以下の条件に当てはまる場合、ソフトウェアレコードを移行する必要があります。

移行を実施しない場合、同名、同バージョンのソフトウェアが二重で登録されます。

  • 実名に即したソフトウェア名とバージョンを使用しているレコードが存在する

移行内容

以下の操作を実施して、ソフトウェアレコードを移行します。

ソフトウェアの移行を例に、以下に説明します。

 

1.データローダをダウンロードする
データローダのダウンロード及び操作については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。

2.データローダで、ソフトウェアのデータをエクスポートする
以下の内容で、[ソフトウェア]のデータをエクスポート(Export)してください。

指定する項目

指定する内容

指定する項目

指定する内容

出力するオブジェクト

ソフトウェア(SMOC__ox_obj_software__c)を選択します。

 

出力するデータ内容

 

 

3.エクスポートしたソフトウェア情報を更新する
各列を、以下のように修正します。

ヘッダ

ラベル

指定する内容

ヘッダ

ラベル

指定する内容

Id

カスタムオブジェクトID

更新できません。

Name

ソフトウェア番号

更新できません。

SMOC__ox_txt_uniqueId__c

外部ID

ソフトウェア名+ ":" + バージョンを指定します。
例)
ソフトウェア名:「LMIS」
バージョン:「2.6.0.00」
外部ID:「LMIS:2.6.0.00」

バージョンがない場合は、バージョン部分は空白にします。上記の例の場合は、「LMIS:」とします。

SMOC__ox_txt_name_c

ソフトウェア名

ソフトウェア名を指定します。

SMOC__ox_txt_arias__c

エイリアス

ソフトウェア名を指定します。

SMOC__ox_txt_version__c

バージョン

バージョンを指定します。

 

4.不要な行を削除する
ヘッダ行、および更新するソフトウェアの行を残して、それ以外の行を削除します。

5.データローダで、ソフトウェアのデータを更新する
手順3~4で更新したソフトウェアデータを保存して、データローダで更新(Update)します。

これで、ソフトウェアレコードの移行は完了です。

ハードウェア・ソフトウェアレコードの移行


既定の動作では、移行するハードウェアに実在しないソフトウェアの関連(ハードウェア・ソフトウェアレコード)は、
同期を実施した時に削除の対象になりません。

同期を実施する時に、実在しないソフトウェアを削除したい場合は、以下の操作を実施してください。

1.ハードウェア・ソフトウェアの項目「構成管理連携による管理」の初期値を変更します。
選択リストの値の初期値の操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド 選択リストの値の初期値を設定する」を参照してください。

2.既に登録されたハードウェア・ソフトウェアの項目「構成管理連携による管理」の値を置換します。
値の置換については、マニュアル「コンフィグレーションガイド 選択リストの値を置換する」を参照してください。

参考情報