既存レコードの移行
ここでは、既にLMISでハードウェア、ソフトウェアをご利用の場合に、そのレコードを移行する方法について説明します。
本作業は、データローダを使用します。
<目次>
- 1 ハードウェアレコードの移行
- 1.1 移行有無の確認
- 1.2 移行に関する考慮事項
- 1.3 移行内容
- 2 ソフトウェアレコードの移行
- 3 ハードウェア・ソフトウェアレコードの移行
- 4 参考情報
ハードウェアレコードの移行
移行有無の確認
以下の条件に当てはまる場合、ハードウェアレコードを移行する必要があります。
移行を実施しない場合、同名のハードウェアが二重で登録されます。
実名に即したハードウェア名を使用しているレコードが存在する
Windowsのコンピュータ名(フルコンピュータ名)をハードウェア名に指定している
Linuxのホスト名またはIPアドレスをハードウェア名に指定している
移行に関する考慮事項
ハードウェア移行には、以下の考慮事項があります。
ハードウェアを移行する前に、「事前同期を実施する」の手順1~3を実施しておく必要があります。
移行内容
以下の操作を実施して、ハードウェアレコードを移行します。
1.データローダをダウンロードする
データローダのダウンロード及び操作については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。
2.データローダで、ハードウェアのデータをエクスポートする
以下の内容で、[ハードウェア]のデータをエクスポート(Export)してください。
指定する項目 | 指定する内容 |
---|---|
出力するオブジェクト | ハードウェア(SMOC__ox_obj_hardware__c)を選択します。
|
出力するデータ内容 | Select Id, Name, SMOC__ox_txt_uniqueId__c, SMOC__ox_txt_name__c FROM SMOC__ox_obj_hardware__c ORDER BY NAME
|
3.Kompira SonarのノードIDを取得します。
構成情報連携の導入ディレクトリをASSET_ROOTとした場合、以下の操作を実施します。
Windowsの場合
コマンドプロンプトを開き、以下のコマンドを続けて実行します。
cd /d ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts
output.bat
Linuxの場合
端末を開き、以下のコマンドを続けて実行します。
cd ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts
sh output.sh
処理に成功した場合、以下のようなメッセージが出力され、「ASSET_ROOT/tool/kompira/kc-lmis/scripts/output」ディレクトリに「nodes.csv」が出力されます。
※成功した場合、赤太字部分のメッセージが出力されます。
2018-11-15 10:26:21,583 - [16508] - INFO - プログラムの実行を開始します。 |
処理に失敗した場合は、エラーメッセージの内容を「エラーメッセージ一覧」を参照して対応を実施し、再度実行してください。
4.エクスポートしたハードウェア情報を更新する
各列を、以下のように修正します。
ヘッダ | ラベル | 指定する内容 |
---|---|---|
Id | カスタムオブジェクトID | 更新できません。 |
Name | ハードウェア番号 | 更新できません。 |
SMOC__ox_txt_uniqueId__c | 外部ID | Kompira SonarのノードIDを指定します。 手順2、手順3で出力したファイルを元に外部IDを指定します。
|
SMOC__ox_txt_name_c | ハードウェア名 | ハードウェア名を指定します。 |
5.不要な行を削除する
ヘッダ行、および更新するハードウェアの行を残して、それ以外の行を削除します。
6.データローダで、ハードウェアのデータを更新する
手順4~5で更新したハードウェアデータを保存して、データローダで更新(Update)します。
これで、ハードウェアレコードの移行は完了です。
ソフトウェアレコードの移行
移行有無の確認
以下の条件に当てはまる場合、ソフトウェアレコードを移行する必要があります。
移行を実施しない場合、同名、同バージョンのソフトウェアが二重で登録されます。
実名に即したソフトウェア名とバージョンを使用しているレコードが存在する
移行内容
以下の操作を実施して、ソフトウェアレコードを移行します。
ソフトウェアの移行を例に、以下に説明します。
1.データローダをダウンロードする
データローダのダウンロード及び操作については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。
2.データローダで、ソフトウェアのデータをエクスポートする
以下の内容で、[ソフトウェア]のデータをエクスポート(Export)してください。
指定する項目 | 指定する内容 |
---|---|
出力するオブジェクト | ソフトウェア(SMOC__ox_obj_software__c)を選択します。
|
出力するデータ内容 |
|
3.エクスポートしたソフトウェア情報を更新する
各列を、以下のように修正します。
ヘッダ | ラベル | 指定する内容 |
---|---|---|
Id | カスタムオブジェクトID | 更新できません。 |
Name | ソフトウェア番号 | 更新できません。 |
SMOC__ox_txt_uniqueId__c | 外部ID | ソフトウェア名+ ":" + バージョンを指定します。 バージョンがない場合は、バージョン部分は空白にします。上記の例の場合は、「LMIS:」とします。 |
SMOC__ox_txt_name_c | ソフトウェア名 | ソフトウェア名を指定します。 |
SMOC__ox_txt_arias__c | エイリアス | ソフトウェア名を指定します。 |
SMOC__ox_txt_version__c | バージョン | バージョンを指定します。 |
4.不要な行を削除する
ヘッダ行、および更新するソフトウェアの行を残して、それ以外の行を削除します。
5.データローダで、ソフトウェアのデータを更新する
手順3~4で更新したソフトウェアデータを保存して、データローダで更新(Update)します。
これで、ソフトウェアレコードの移行は完了です。
ハードウェア・ソフトウェアレコードの移行
既定の動作では、移行するハードウェアに実在しないソフトウェアの関連(ハードウェア・ソフトウェアレコード)は、
同期を実施した時に削除の対象になりません。
同期を実施する時に、実在しないソフトウェアを削除したい場合は、以下の操作を実施してください。
1.ハードウェア・ソフトウェアの項目「構成管理連携による管理」の初期値を変更します。
選択リストの値の初期値の操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド 選択リストの値の初期値を設定する」を参照してください。
2.既に登録されたハードウェア・ソフトウェアの項目「構成管理連携による管理」の値を置換します。
値の置換については、マニュアル「コンフィグレーションガイド 選択リストの値を置換する」を参照してください。
参考情報
データローダのダウンロード及び操作については、マニュアル「運用管理ガイド データローダをダウンロードする」を参照してください。