MFAの除外ユーザと設定方法

以下の使用事例に該当する場合、MFA要件の対象外であるため、除外ユーザとして設定することができます。
組織の手動MFA有効化、またはSalesforceによるMFAの自動有効化が実施されると、手動で除外しない限り、このような使用事例に対してもMFAが有効になります。

  • Selenium、Cucumber、Appiumなどのテスト自動化ツールのユーザーアカウント

  • ロボティックプロセスオートメーション(RPA)システムのユーザーアカウント

  • ユーザーがユーザー証明書を選択または受信する前にPINを必要とする証明書サービスを使用したログイン(PIVまたはCACカードでログインする場合など)

  • 信頼できるデバイスと信頼できるネットワークの組み合わせを使用したログイン

本設定は、MFA要件から除外される使用事例でMFAを無効にすることのみを目的として提供されます。
システム管理者、標準ユーザーなど、LMISを通常利用するユーザーには、この権限を割り当てないでください。

詳細は、Salesforceヘルプ「MFA からの除外ユーザーの除外」を参照してください。


<目次>

設定方法


例外ユーザーに、権限セットまたはプロファイル(除外ユーザーに限定されたカスタムプロファイルがある場合)で、「除外ユーザーの多要素認証を放棄」ユーザー権限を割り当てます。

この権限によって、次のMFA有効化オプションが上書きされます。

  • 「ユーザーインターフェースログインの多要素認証」ユーザー権限

  • [Salesforce 組織へのすべての直接 UI ログインに多要素認証 (MFA) が必要] 設定

権限セットでの設定手順

  1. システム管理者ユーザでログインし、管理メニューを表示します。
    管理メニューを表示する操作については、「運用管理に使用するメニュー」を参照してください。

  2. クイック検索テキストボックスで「権限セット」を検索しクリックします。

     

  3. 権限セット画面が表示されます。[新規]ボタンをクリックします。

  4. 項指定する項目を以下に示します。完了したら[保存]ボタンをクリックします。

項目

説明

項目

説明

表示ラベル

任意の表示ラベルを入力します。
例:除外ユーザ用権限セット

API参照名

任意のAPI参照名を入力します。 ※半角英数字のみ使用できます。

ライセンス

「Salseforce Platform」を選択します。

 

  1. 権限セットの詳細画面が表示されます。「システム」欄の[システム権限]をクリックします。

     

  2. システム権限の詳細画面が表示されます。[編集]ボタンをクリックします。

     

  3. 画面を下にスクロールし、[除外ユーザーの多要素認証を放棄]に有効化します。

     

  4. 画面上部の[保存]ボタンをクリックします。権限セットの作成は完了です。
    ※権限変更確認画面が表示される場合、[保存]ボタンをクリックします。

     

  5. MFAから除外するユーザに権限セットを割り当てます。
    [割り当ての管理]ボタンをクリックします。

     

  6. [割り当てを追加]ボタンをクリックします。

  7. MFAから除外するユーザを検索します。
    ユーザが表示されたら、権限セットを割り当てるユーザをチェックして、[次へ]ボタンをクリックします。

割り当てするユーザが複数いる場合は、該当するすべてのユーザをチェックしてください。

 

  1. [有効期限なし]を選択して、[割り当て]ボタンをクリックします。

     

  2. [完了]ボタンをクリックします。

これで、権限セットでの設定手順は完了です。

プロファイルでの設定手順

  1. システム管理者ユーザでログインし、管理メニューを表示します。
    管理メニューを表示する操作については、「運用管理に使用するメニュー」を参照してください。

  2. クイック検索テキストボックスで「プロファイル」を検索しクリックします。

     

  3. プロファイルの一覧画面にて、多要素認証の設定をするユーザプロファイルの[編集]リンクをクリックします。

     

  4. 「一般ユーザー権限」欄の[除外ユーザーの多要素認証を放棄]を有効にして保存します。

 

これで、プロファイルでの設定手順は完了です。