ゲストユーザを送信元としたメール送信不可の対応について(2023/6/15 更新)

2023/6/15 更新:「概要」、「本番組織の適用時期」、「影響内容」を更新しました。

<目次>

【概要】


シングルサインオンを利用してLMISにログインしているユーザが1名以上いる場合は、本お知らせの対応は不要となります。

2023/6/15 追記:Summer’23で適用されました「ゲストユーザから送信されたメールの制限」により、シングルサインオンを利用している組織でも本お知らせの対応が必要となりました。

LMISの基盤であるSalesforceのバージョンSpring'22(2022年2月13日)から、メールを送信する際の送信元アドレスの検証が必須化されました。
加えて、Spring'23からメールアドレスの検証を完了していないユーザのメールアドレスからのメール送信ができなくなります。

メールアドレスの検証は、一度LMISにログイン済みのユーザであっても、メールアドレスの検証が完了していない場合があります。
アカウントの作成時に送付される、「Salesforce へようこそ: アカウントを確認してください」という件名のメールの、「アカウントを確認」ボタンまたはリンクからログインした場合は、メールアドレスは検証済みとなります。
しかし、上記の手順を行なわずにログインしているユーザはメールアドレスの検証が済んでいない状態となります。
※上記の手順でメールアドレス検証を実施した場合でも、実施時期によってはメールアドレスの検証が済んでいない場合がございます。

Salesforce基盤が現在の検証プロセスの確立する前に作成したユーザが、メールアドレスの検証が済んでいないユーザとなります。なお、現在の検証プロセスを確立した時期については公開されておりません。
メールアドレスの検証が必要なユーザにつきまして、下記の【対応方法】を参照しご確認をお願いいたします。

【対応方法】
1.システム管理者ユーザにてログインします
2.[設定]をクリックし[ユーザ] を開いて、"ユーザの検証済みメール" 項目を含めるように、既存のリストビューを編集するか新規作成します。
  [ユーザの検証済みメール] 項目にチェックがある場合、メールアドレスの検証は済んでいます。
3.[ユーザの検証済みメール] 項目にチェックがないユーザのパスワードをリセットします。
手順については「運用管理ガイド ユーザのパスワードをリセットする」を参照してください。
4.パスワードがリセットされたユーザは、メールを確認し、メールに記載のURLにアクセスして、パスワードの変更を完了させます。

LMISではセルフサービスポータルからのメール送信機能に影響があります。
セルフサービスポータルではゲストユーザという種類のユーザを使用しており、この種類のユーザはログインを行うことができないため、メールアドレスの検証を行うことができません。
そのため、ゲストユーザを送信元としたメールが送信できなくなります。

セルフサービスポータルをご利用中のお客様におかれましては、メールの送信元をゲストユーザから変更する必要がございます。また、この対応によりLMISから送信されるメールの送信元も変更されます。

詳細はSalesforceヘルプ「Salesforce からメールを送信するためのメールアドレスの検証」をご参照ください。

【本番組織の適用時期】


2023/6/15 :追記/修正

2023/6/11(日)

Summer'23でのメジャーリリースにより「ゲストユーザから送信されたメールの制限」が適用されました。

2023/2/12(日)

Spring'23でのメジャーリリースにより「Salesforce からメールを送信するためのメールアドレスの検証」が適用されました。

※Sandboxの適用はインスタンスにより異なります。

【影響のあるお客様】


セルフサービスポータルを利用しているすべてのお客様が対象となります。

【影響内容】


お客様に実施いただく作業」を行っていただき、LMISおよびセルフサービスポータルから送信されるメールの送信元アドレスを変更してください。

変更前

現在のユーザのメールアドレス

新規登録や承認依頼などの操作を行ったユーザのメールアドレスが送信元のアドレスに設定されます。

変更後

組織のメールアドレス または デフォルトのワークフローユーザのメールアドレス 

組織のメールアドレスまたはデフォルトのワークフローユーザに指定したユーザのアドレスが送信元のアドレスに設定されます。


【お客様に実施いただく作業】


お客様に実施していただく作業は下記の通りです。

1.メールアラートの「差出人メールアドレス」を確認する

以下のオブジェクトで作成されているメールアラートで、差出人メールアドレスが「現在のユーザのメールアドレス」に設定されているかを確認します。

  • セルフサービスポータル(29)

  • 通知(10)

  • 取引先責任者(9)

  • インシデント管理(4)

  • サービス要求管理(2)

  • 変更管理(0)

  • リリース管理(0)

※括弧内はV2.11.0.00のLMIS標準メールアラートの数です。バージョンによってメールアラート数は異なります。

2.組織のメールアドレス、またはデフォルトのワークフローユーザを設定する

新たに差出人メールアドレスとして設定する、組織のメールアドレスの作成かデフォルトのワークフローユーザを設定を行います。

組織のメールアドレスについての詳細は、Salesforceヘルプ「組織のメールアドレス」を参照してください。

デフォルトのワークフローユーザの詳細は、Salesforceヘルプ「Salesforce組織のデフォルトのワークフローユーザの特定」を参照してください。

 

3.差出人メールアドレスの変更

修正が必要なメールアラートの差出人メールアドレスの設定を変更します。

【修正手順】


1.メールアラートの「差出人メールアドレス」を確認する

1.管理メニューを表示します。管理メニューを表示する操作については、「運用管理ガイド 運用管理に使用するメニュー」を参照してください。

2.クイック検索テキストボックスで「メールアラート」を検索しクリックします。

 

3.メールアラート画面が表示されます。[新規ビューの作成]リンクをクリックします。

 

4.オブジェクトごとのメールアラートのビューを作成します。

例として、セルフサービスポータルのメールアラートを表示するビューを作成します。

セルフサービスポータル、通知、インシデント管理、サービス要求管理、変更管理、リリース管理のビューを作成してください。

ビュー名

任意(例:セルフサービスポータル)

ビューの一意の名前

任意(例:sspView)

項目

オブジェクト

演算子

次の文字列と一致する

表示するオブジェクトの値を入力します。

例では、「セルフサービスポータル」を入力します。

選択済みの項目

表示する項目を選択します。

「差出人メールアドレス」を追加します。

入力が完了したら、[保存]ボタンをクリックします。

 

5.手順4で作成した各オブジェクトのメールアラート一覧を確認します。

「差出人メールアドレス」が[現在のユーザ]以外のメールアラートがないか確認します。

 

2.組織のメールアドレス、またはデフォルトのワークフローユーザを設定する

メールの差出人を組織のメールアドレスかデフォルトのワークフローユーザのどちらに変更するかを選択してください。

選択したいずれかの手順を実施してください。

 

組織のメールアドレスの場合

1.組織のメールアドレスとして登録するメールアドレスを用意します。以下のアドレスがご利用可能です。

  • お客様の会社でご利用中のメールアドレス(メール受信可能なメールアドレス)

 

2.手順1で用意したメールアドレスを組織のメールアドレスとして登録します。
登録手順は、「コンフィグレーションガイド 組織のメールアドレスを登録する」を参照してください。

 

デフォルトのワークフローユーザの場合

1.管理メニューを表示します。管理メニューを表示する操作については、「運用管理ガイド 運用管理に使用するメニュー」を参照してください。

2.クイック検索テキストボックスで「プロセスの自動化設定」を検索しクリックします。

 

3.プロセスの自動化設定の画面が表示されます。

 

デフォルトのワークフローユーザを選択し、[保存]ボタンをクリックします。

 

3.差出人メールアドレスの変更

メールアラートの差出人メールアドレスを変更します。

変更方法については、マニュアル「よくある質問(FAQ) 差出人メールアドレスの変更する」を参照してください。

 

これで、メールアラートの差出人の変更は完了です。