メールサービスを登録する
メールサービスとは、受信メールを処理するSalesforceのプロセスです。
メールサービスを作成することで、受信用のメールアドレスが作成されます。
作成したメールアドレスは、組織のメールアドレスとして登録し、メールアラートに使用します。
2023/8/29現在、Salesforce基盤側のセキュリティ観点による対応により、メールサービスの登録で作成したメールアドレス(salesforce.comドメイン)が、組織のメールアドレスとして登録できないようになっております。
そのため、新規で組織のメールアドレスを登録する際には、お客様ドメインのアドレスを登録していただく必要がございます。
お客様ドメインのアドレスを利用する場合、「お客様ドメインのアドレスの場合の追加手順」を実施してください。
すでに登録済みの組織のアドレス(salesforce.comドメインのアドレス)は引き続き利用することが可能になっておりますので、お客様の既存の運用に影響はございません。
<目次>
操作方法
1.Salesforceにログインします。
システム管理者プロファイルを持つユーザでログインします。
2.ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、「コンフィグレーションに使用するメニュー(Classic)」を参照してください。
3.ビルドメニューで、[開発]-[メールサービス]をクリックします。
4.新規にメールサービスを登録する場合は、[新規メールサービス]ボタンをクリックします。
既存のメールサービスを変更する場合は、該当するメールサービスの[編集]をクリックします。
5.[メールサービス情報]欄で、メールサービスの情報を設定します。
設定する項目を以下に示します。
項目 | 説明 |
---|---|
メールサービス名 | メールを受信するための任意のメールサービス名を入力します。 |
Apexクラス | 使用する機能に応じて、以下のどれかを選択します。
|
受け入れる添付ファイル | 受信可能な添付ファイルの形式として、以下のどれかを選択します。
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高度なメールセキュリティ設定 | チェックボックスをチェックした場合、メッセージを処理する前に送信元サーバの正当性を確認します。 メールサービスは、以下の認証プロトコルを使用して、送信者の正当性を確認します。 SPF/SenderId/DomainKeys 送信元サーバが、上記の認証プロトコルうち、少なくとも1つをパスし、エラーになるものがない場合は、メールサービスは、メールを受け付けます。 認証に失敗すると、[失敗時のレスポンス設定]欄の[送信者が認証されない時のアクション]で指定したアクションを実行します。 |
許可する送信元 | 許可する送信元として、メールアドレスまたはドメインを指定し、特定の送信者からのメールのみ連携するように設定します。 システムと連携する場合、システムから送信されるメールの送信元アドレス、またはドメインを指定します。 許可する送信元を複数入力する場合は、カンマで区切ります。 例:sample@unirita.co.jp, unirita.co.jp , gmail.com ・値を空白にした場合、すべてのメールアドレスまたはドメインからのメールを連携します。 ・値が設定されている場合、リストにないメールアドレスやドメインからメールサービスがメッセージを受け取ると、[失敗時のレスポンス設定]欄の[送信者が許可されていない時のアクション]で指定したアクションを実行します。 |
テキスト添付ファイルをバイナリ添付ファイルに変換 | チェックボックスをチェックすると、テキスト形式の添付ファイルをバイナリ形式に変換します。 必ずチェックしてください。 |
有効 | メールサービスを有効にする場合は、チェックボックスをチェックします。 無効にする場合は、チェックを解除してください。 |
6.[失敗時のレスポンス設定]欄で、メールサービスへのアクセスが失敗した場合のアクションを設定します。
設定後、[保存 & 新規メールアドレス]ボタンをクリックします。
設定する項目を以下に示します。
項目 | 説明 |
---|---|
メールの処理数制限超過時のアクション | 以下のどれかを選択します。
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メールアドレス無効時のアクション | 以下のどちらかを選択します。
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メールサービス無効時のアクション | 以下のどちらかを選択します。
|
送信者が認証されない時のアクション | 以下のどちらかを選択します。
|
信者が許可されていない時のアクション | 以下のどちらかを選択します。
|
エラールーティングの有効化 | エラールーティングを有効化する場合に、チェックボックスをチェックします。 エラールーティングとは、エラーになったときに、送信者以外にメッセージを返信する機能です。 [エラーになったメールをこのメールアドレスにルーティング]で指定したメールアドレスにメッセージを返信します。 |
エラーになったメールをこのメールアドレスにルーティング | [エラールーティングの有効化]をチェックした場合は、メールアドレスを指定します。 |
メッセージを返信、破棄、再送を選択した場合の処理内容を以下に示します。
エラー処理 | 処理内容 |
---|---|
メッセージを返信 | メッセージを拒否した理由を説明する通知を付けて、メッセージを送信者に返信します。 |
メッセージを破棄 | 送信者に通知せずにメッセージを破棄します。 |
メッセージを再送 | 次の 24 時間以内に処理するようにメッセージをキューに入れます。 メッセージが 24 時間以内に処理できなかった場合は、メッセージを破棄した理由を説明するメッセージを送信者に返信します。 [メールの処理数制限超過時のアクション]のみ指定できます。 |
7.[メールアドレス情報]欄で、メールサービスのメールアドレスを設定します。設定後、[保存]ボタンをクリックします。
設定する項目を以下に示します。
項目 | 説明 |
---|---|
メールアドレス | メールアドレスのローカル部分を指定します。 ドメイン部分はSalesforceで自動的に割り当てます。 |
有効 | 設定したメールアドレスを使用する場合、チェックします。 |
コンテキストユーザ | ルックアップ検索で、メールサービスで実行する処理の権限の前提となるユーザを選択します。 使用する機能に応じて、以下の権限のあるユーザを選択してください。
|
許可する送信元 | 設定したメールアドレスでデータ登録を許可するメールアドレスを設定します。 複数のアドレスを指定する場合は、カンマ区切りで指定します。 |
注※1 カスタムオブジェクト権限は、ユーザに割り当てるプロファイル設定で確認します。設定画面の[管理者設定]-[ユーザの管理]-[プロファイル]で対象プロファイルを選択し、[カスタムオブジェクト権限]から確認してください。
注※2 Apex クラスは、設定画面の[管理者設定]-[ユーザの管理]-[プロファイル]で対象プロファイルを選択し、[有効なApexクラス]から確認できます。
これで、メールサービスの設定は完了です。
お客様ドメインのアドレスの場合の追加手順
お客様ドメインのアドレスを組織のメールアドレスに設定する場合、設定ファイルを登録・更新しないと、メール連携登録することができません。
設定ファイルを登録・更新する手順を説明します。
以下の表に従い設定ファイルを作成します。
すでに「LMIS_MessageResource_ja」が登録されている場合は、「ファイル内容」の内容を追記してください。
項目 | 内容 |
---|---|
ファイル名 | LMIS_MessageResource_ja |
文字コード | UTF-8(BOMなし) |
改行コード | LF |
フォーマット | テキスト形式ファイル |
ファイル内容 | apexMailUnique=. |
手順1で作成した設定ファイルを登録・更新します。登録・更新方法については、「LMISの設定ファイルの登録、更新」を参照してください。
ドキュメントを登録する場合の情報を以下に記載します。
項目 | 内容 |
---|---|
ドキュメント名 | LMIS_MessageResource_ja |
ドキュメントの一意の名前 | 任意 |
ファイル保管先 | LMISドキュメントフォルダ |
これで、お客様ドメインのアドレスの場合の追加手順は完了です。
注意事項
一度作成したメールサービスは、削除できません。メールサービスを使用しない場合、メールサービスを無効化してください。