動的アクションの設定

動的アクションとは、レコードの内容に応じて「承認依頼」や「調査開始」などのクイックアクションの表示状態を切り替える機能です。
動的アクションを使用することで、従来の方法よりもシンプルにクイックアクションの表示状態を切り替えることができます。

従来の方法

  • クイックアクションを表示する条件に応じて、レコードタイプとそれに対応したページレイアウトを作成します。

  • レコードの値に応じて、レコードタイプを切り替えるフローを作成します。

  • レコードタイプを使用してページレイアウトを切り替えることで、表示するクイックアクションを切り替えます。

動的アクションを使用する方法

  • Lightningページの設定を変更して、クイックアクションの表示条件を設定します。

 

動的アクションの設定は、以下の流れで実施します。

  • Lightningページの編集
    使用するLightningページを編集します。

本例では、現在使用している(すでに割り当て済みの)Lightningページを編集する手順を説明します。

  • 動的アクションへのアップグレード
    Lightningページを、動的アクションを使用可能な状態にアップグレードします。

  • 動的アクションの表示条件の設定
    Lightningページに、クイックアクションの表示条件を設定します。

  • Lightningページの割り当て
    設定したLightningページを利用者に割り当てます。

現在使用しているLightningページを編集する場合は、本作業は不要です。

<目次>

Lightningページの編集


Lightningページの編集画面を表示する手順を説明します。

1.ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、「コンフィグレーションに使用するメニュー」を参照してください。

2.[オブジェクトマネージャー]をクリックし、対象のオブジェクトを選択します。

本例では、[インシデント管理]をクリックします。

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3.「Lightning レコードページ」をクリックします。

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4.アクションの表示条件を設定するLightning レコードページをクリックします。

 

5.Lightning ページ画面が表示されます。「編集」ボタンをクリックします。

LMIS標準のLightningページは編集できません。
「編集」ボタンが表示されていない場合は、「コピー」ボタンをクリックして、新しいLightningページを作成する必要があります。
新しいLightningページを作成した場合は、作成の後、「Lightningページを割り当てる」を参照してページの割り当てを実施する必要があります。

 

6.Lightning アプリケーションビルダー画面が表示されます。

 

これで、Lightningページの編集画面を表示する手順は完了です。

動的アクションへのアップグレード


Lightningページにて、動的アクションを設定するためのアップグレード手順を説明します。

1.「Lightningページの編集」を参照して、アップグレードを実施するLightningページの編集画面を表示します。

 

2.Lightning アプリケーションビルダー画面が表示されます。画面上部にある、「強調表示パネル」をクリックします。

 

3.「アップグレードに関するお問い合わせ」ボタンをクリックします。
ここで「動的アクションへのアップグレード」が表示されない場合は以降の作業は不要になります。

 

4.「移行」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

 

5.動的アクションページが表示されます。使用しているページレイアウトを選択して、「完了」ボタンをクリックします。

 

6.動的アクションが利用可能な状態にアップグレードが実施されて、クイックアクションが表示されます。
「保存」ボタンをクリックします。

 

これで、動的アクションへのアップグレードは完了です。

動的アクションの表示条件を設定する


動的アクションの表示条件を設定する手順を説明します。

1.「Lightningページの編集」を参照して、表示条件を設定するLightningページの編集画面を表示します。

 

2.Lightning アプリケーションビルダー画面が表示されます。画面上部にある、「強調表示パネル」をクリックします。

 

3.表示条件を設定するアクションを選択します。
本例では、「対象のレコードの承認者が自分の時に、[承認]ボタンを表示する」条件の設定を行います。
[承認]アクションをクリックします。

 

4.「検索条件を追加」ボタンをクリックして、条件を追加します。

 

5.条件を入力して「完了」ボタンをクリックします。以下の内容を設定します。

項目

演算子

項目

演算子

私が承認者のレコード

次と等しい

True

承認中フラグ

次と等しい

ON

 

6.条件の設定後、「保存」ボタンをクリックします。

 

7.表示条件を設定するアクションの数だけ、手順3~6を繰り返し実施します。

 

8.「保存」ボタンをクリックします。

 

これで、動的アクションの表示条件を設定する手順は完了です。

Lightningページを割り当てる


Lightningページを利用者に割り当てる手順を説明します。

1.「Lightningページの編集」を参照して、割り当てを設定するLightningページの編集画面を表示します。

 

2.Lightning アプリケーションビルダー画面が表示されます。画面上部にある、「有効化」ボタンをクリックします。

 

3.Lightning ページの割り当て方法を選択します。
本例では、「組織のデフォルト」に設定する手順を説明します。

割り当て方法

説明

割り当て方法

説明

組織のデフォルト

  • 該当オブジェクトのレコードを表示する際の既定値として設定します。

  • 「アプリケーションのデフォルト」「アプリケーション、レコードタイプ、およびプロファイル」の条件に一致しない場合は組織のデフォルトに割り当てられているLightning ページが使用されます。

  • アプリケーションやプロファイル単位で表示するアクションの種類に差異がない場合は、組織のデフォルトのみ割り当てを実施します。

アプリケーションのデフォルト

  • 対象のアプリケーションにて、該当オブジェクトのレコードを参照する際の既定値として設定します。

  • アプリケーション単位で表示するアクションの種類を変更する場合は、アクションの表示種類分のLightning レコードページを作成し、各アプリケーションに対してLightning ページの割り当てを実施します。

アプリケーション、レコードタイプ、およびプロファイル

  • アプリケーション、レコードタイプ、およびプロファイルの組み合わせで、該当オブジェクトのレコードを参照する際のLightning ページを設定します。

  • アプリケーション、レコードタイプ、およびプロファイル単位で表示するアクションの種類を変更する場合は、アクションの表示種類分のLightning レコードページを作成し、割り当てを実施します。

 

4.「組織のデフォルト」タブを選択し、「組織のデフォルトとして割り当て」をクリックします。

 

5.「デスクトップ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。

 

6.「保存」ボタンをクリックします。

これで、Lightningページを割り当てる手順は完了です。

 

参考事項


  • 動的アクションの代表的な設定例を、以下の表に示します。

オブジェクト

アクション

条件

条件の説明

オブジェクト

アクション

条件

条件の説明

インシデント管理

調査開始

「ステータス値」 次と等しい 「0」

 

インシデントが「開始」ステータス
※ステータス値については、「プロセスのステータス、ステータス値一覧」を参照してください。

承認処理を使用できるオブジェクト

依頼取消

「私が承認依頼者のレコード」 次と等しい 「True」
「承認中フラグ」 次と等しい 「ON」

承認処理中で、自身が承認依頼者

承認、否認

「私が承認者のレコード」 次と等しい 「True」
「承認中フラグ」 次と等しい 「ON」

承認処理中で、自身が承認者

注意事項


  • 動的アクションを使用する場合、レコードに表示するアクションは、従来のページレイアウトではなく、Lightning レコードページにて設定するようになります。