企業間のレコード共有設定をする

LMISコンシェルジュで起票されたレコードを企業間(取引先間)で共有するための設定をします。

共有対象となるオブジェクトは、「サービス要求管理」、「インシデント管理」、「変更管理」となります。
レコードに記録された「顧客企業」情報を用いて、レコードを他の企業に共有します。
共有は、本設定を実施する前に作成したレコードを含めたすべてのレコードを対象に実施されます。


<目次>

作業の流れ


企業間のレコード共有を行うには、以下の流れで作業を実施する必要があります。

1.取引先リレーションの有効化

取引先リレーション機能を有効化します。この作業は一度実施すれば、以降は実施する必要はありません。

本機能を有効化した後は、無効に戻すことはできません。
また、以下に続く、「取引先リレーションデータ共有ルールの設定」と「取引先リレーションの作成」を設定しない限りは、取引先間のレコード共有は行われません。

 

2.取引先リレーションデータ共有ルールの設定

取引先の関係性を示す「取引先リレーション種別」に応じて、どのオブジェクトをどのような条件で共有するかを設定します。
共有対象となるオブジェクト、および取引先リレーション種別の数だけ登録が必要となります。

 

3.取引先リレーションの作成

取引先リレーションとして、レコードの共有元となる取引先と、レコードの共有先となる取引先を登録します。
共有を行う取引先の組み合わせの数だけ登録が必要となります。
設定の際に、「取引先リレーション種別」を指定して、適用する取引先リレーションデータ共有ルールを決定します。

 

取引先リレーションの有効化


企業間でレコードを共有するために、取引先リレーション機能を有効化します。

本機能を有効化した後は、無効に戻すことはできません。

1.ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド コンフィグレーションに使用するメニュー(Lightning)」を参照してください。

 

2.[クイック検索]より「デジタルエクスペリエンス」と検索して、[設定]をクリックします。


3.設定画面が表示されます。「取引先リレーション設定」の欄まで下にスクロールして、以下の内容を設定します。

取引先リレーションを有効化

チェックあり


4.[保存]ボタンをクリックします。

 

これで、取引先リレーションを有効化する手順は完了です。

 


取引先リレーションデータ共有ルールの設定


1.ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド コンフィグレーションに使用するメニュー(Lightning)」を参照してください。

 

2.[クイック検索]より「取引先リレーション」と検索して、[取引先リレーションデータ共有ルールの設定]をクリックします。

 

3.[新規]ボタンをクリックします。

 

4.以下の表に従って、設定を行います。

ルール情報

ルール情報

名前

必須項目です。任意の名前を指定します。

API参照名

必須項目です。ユニークな任意の名前を指定します。

説明

任意の説明を指定します。

ルールの詳細

取引先リレーション種別

必須項目です。「取引先リレーションの作成」に使用する値を選択してください。

アクセス権

必須項目です。以下から選択します。

  • 参照のみ:参照権限を与えます。

  • 参照・更新:参照権限と編集権限を与えます。

オブジェクト種別

必須項目です。「サービス要求管理」、「インシデント管理」、「変更管理」のいずれかを指定します。

取引先 To 条件項目

必須項目です。「顧客企業」を指定してください。

高度な数式

静的数式条件

レコードの共有を、さらに細かい条件で行いたい場合に指定します。

詳細は、Salesforceヘルプ「取引先リレーションデータ共有ルールの設定」を参照してください。

 

5.[保存]ボタンをクリックします。

 

これで、取引先リレーションデータ共有ルールの設定は完了です。

 


取引先リレーションの作成


1.アプリケーションランチャーで「取引先リレーション」と検索して、[取引先リレーション]をクリックします。

 

2.[新規]ボタンをクリックします。

 

3.以下の表に従って、設定を行います。

名前

必須項目です。わかりやすい、任意の名前を入力します。
本例では「取引先Aから取引先Bへの共有」を指定します。

取引先From

必須項目です。レコードの共有先となる取引先を指定します。
本例では、「取引先B」を指定します。

取引先To

必須項目です。レコードの共有元となる取引先を指定します。
本例では、「取引先A」を指定します。

取引先リレーション種別

必須項目です。「取引先リレーションデータ共有ルールの設定」で指定した、取引先リレーション種別を指定してください。

 

4.[保存]ボタンをクリックします。

 

これで、取引先リレーションを作成する手順は完了です。

 

参考情報