LMIS V2.12.3.00にバージョンアップすると一部のLMIS標準フローの状態が無効から有効になる
<目次>
事象
LMIS V2.12.3.00未満の環境からLMIS V2.12.3.00にバージョンアップすると、無効にしているはずの一部のLMIS標準フローの状態が有効になってしまいます。
無効状態であったフローが有効状態になるため、LMISのレコードのステータス遷移やレコードの更新等で、意図しない動作をする場合があります。
発生条件
発生バージョン:LMIS V2.12.3.00未満の環境
条件:LMIS標準フローの状態を無効にしている環境から、LMIS V2.12.3.00にバージョンアップする場合に影響がある可能性があります。
元々LMIS標準フローの状態が全て有効であれば、影響はありません。
回避策
現状回避策はありません。
バージョンアップしてしまった場合は、「設定変更履歴の参照」機能から有効になったフローの履歴を確認して、手動で無効にしてください。
以下、「設定変更履歴の参照」を確認して有効状態になっているフローを無効状態にする手順を記載します。
1.ビルドメニューを表示します。 ビルドメニューを表示する操作については、マニュアル「コンフィグレーションガイド コンフィグレーションに使用するメニュー(Lightning)」を参照してください。
2.ビルドメニューのクイック検索より「設定変更履歴の参照」と検索します。検索結果から「設定変更履歴の参照」をクリックします。
3.設定変更履歴の参照画面より[過去 6 か月間の設定変更履歴をダウンロード (Excel csv ファイル)]をクリックします。
4.CSVファイルがダウンロードされます。
5.ダウンロードされたCSVファイルを開き、「日付」列で”LMIS V2.12.3.00をバージョンアップした日付” かつ 「セクション」列で「フロー」となっている行を探します。
6.「アクション」列を確認し、以下の表で「影響有無」列で「影響がある」と記載されているフローを無効状態に戻す必要があります。
フローの一意の名前は「○○○○○」、フロー名は「△△△△△△」で表示されます。
フロー名は同様の名前が複数ある場合がありますので、一意の名前を合わせて確認し、確認作業を進めてください。
「一意の名前「○○○○○」のフローのバージョン XX「△△△△△△」を作成」と書かれた行も記載されていることもありますが、今回の確認点としては関係がありませんので、無視してください
No | アクション列の記載内容 | 影響有無 |
---|---|---|
1 | 「一意の名前「○○○○○」のフローのバージョン XX「△△△△△△」を有効化」という記載がある | 影響がある |
2 | 以下の記載がどちらもある。 ・「一意の名前「○○○○○」のフローのバージョン XX「△△△△△△」を有効化」 ・「一意の名前「○○○○○」のフローのバージョン XX「△△△△△△」を無効化」 | 影響がない |
影響がある場合
該当のフローは有効化された行しか記載がされていないため、表のNo1に当てはまり、影響があります。
影響がない場合
該当のフローは有効化された行と無効化された行の2つが記載されており、No2に当てはまり、影響はありません。
7.手順6で「影響がある」となった「フロー名」と「一意の名前」のペアを洗い出します。
本確認は今回影響のあった可能性のあるフローの確認方法のため、バージョンアップ後にフローのコンフィグなどをしている場合は同様に履歴として出力されます。
最終的な無効化の判断につきましては、お客様ご自身でご確認ください。
8.洗い出したフローを無効化する手順を記載します。
ビルドメニューのクイック検索より「フロー」と検索します。検索結果から「フロー」をクリックします。
8.フロー画面から無効にするフローを表示します。
9.右上に表示されている[無効化]ボタンをクリックします。
10.手順8~9を対象のフローに対して繰り返します。
これで、「設定変更履歴の参照」を確認して有効状態になっているフローを無効状態にする手順は完了です。