メール送信設定ファイル(LMIS_SelectMail)

メール送信設定ファイルは、活動履歴からのメール送信機能(Classic)および[メール送信]ボタンによるメール送信機能(Lightning)で使用します。

本設定ファイルはLMIS画面から設定の作成・変更・削除が可能です。操作方法については、「メール送信機能の設定」を参照してください。

メール送信設定ファイル(LMIS_SelectMail)の基本情報、定義内容、定義例などについて説明します。

<目次>

ファイルの基本情報


項目

内容

項目

内容

ドキュメント名

LMIS_SelectMail

ファイル保管先

LMISドキュメントフォルダ

フォーマット

テキスト形式ファイル

文字コード

UTF-8(BOMなし)

ファイル反映のタイミング

本ファイルをLMIS上に配置したときに反映します。

定義内容


メール送信設定ファイルは、以下のセクションで構成されます。

  • [メール送信機能設定]セクション ※セクション名は固定

  • [定義名]セクション ※定義名は任意の文字列

各セクションの属性に定義する内容について説明します。

[メール送信機能設定]セクション

活動履歴からのメール送信機能の設定を記述します。

属性

説明

省略可否

省略値

属性

説明

省略可否

省略値

baseAddress

"/_ui/core/email/author/EmailAuthor"(固定)を設定します。 

例:baseAddress=/_ui/core/email/author/EmailAuthor

×



fromAddress

"p26"(固定)を設定します。

例:fromAddress=p26

×



toAddress

"p24"(固定)を設定します。

例:toAddress=p24

×



ccAddress

"p4"(固定)を設定します。

例:ccAddress=p4

×



bccAddress

"p5"(固定)を設定します。

例:bccAddress=p5

×



template

"template_id"(固定)を設定します。

例:template=template_id

×



whatId

"p3_lkid"(固定)を設定します。

例:whatId=p3_lkid

×



defaultName

FROM、TO、CC、BCC、メールテンプレートについて、デフォルトを定義するセクションのセクション名を設定します。

例:

defaultName=@DEFAULT_DEFINE@

[@DEFAULT_DEFINE@]

TEMPLATE=mailTemplate01

上記のように指定した場合、「defaultName=@DEFAULT_DEFINE@」と指定しているため、[@DEFAULT_DEFINE@]セクションが、デフォルト定義のセクションとなります。

また、[@DEFAULT_DEFINE@]セクション内に「TEMPLATE=mailTemplate01」と指定しているため、送信メールに使用されるメールテンプレートのデフォルトとして、mailTemplate01が設定されます。

@DEFAULT@

ATTACHMENT

活動履歴のメールの拡張送信画面で、メールに添付ファイルがある場合の動作を指定します。

  • TASK:メール送信によって作成される活動履歴に添付ファイルを追加します。

  • PARENT:対象オブジェクトに添付ファイルを追加します。

  • NONE:添付ファイルを追加しません。

例:ATTACHMENT=PARENT

この設定は、活動履歴のメールの拡張送信画面に対してのみ有効です。

TASK

ATTACHMENTPLACE

活動履歴のメールの拡張送信画面で、メールに添付ファイルがある場合、そのファイルを登録するオブジェクトを指定します。

  • FILE:Salesforce Filesに保存します。

  • ATTACHMENT:添付ファイルに保存します。

例:ATTACHMENTPLACE=FILE

この設定は、メールの拡張送信画面を使用し、ATTACHMENTパラメータが「PARENT」に指定されている場合のみ有効です。
それ以外の場合では、「FILE」値が使用され、Salesforce Filesに添付ファイルが保存されます。

ATTACHMENT

SHAREPORTAL

活動履歴のメールの拡張送信画面で、メールに添付ファイルがある場合、対象のファイルのセルフサービスポータルへの公開設定を指定します。

  • ON:添付ファイルを自動的にセルフサービスポータルに自動公開します。

  • OFF:添付ファイルをセルフサービスポータルに公開しません。

例:SHAREPORTAL=ON

この設定は、活動履歴のメールの拡張送信画面に対してのみ有効です。

OFF

USEATTACHMENT

ファイル添付設定をしたメールテンプレートをメール送信画面に反映させる設定を指定します。

  • ON:メール送信画面にメールテンプレートに添付したファイルを反映します。

  • OFF:メール送信画面にメールテンプレートに添付したファイルを反映しません。

例:USEATTACHMENT=ON

パラメータをONにしていた場合、メール送信画面から手動で添付ファイルを添付した状態でメールテンプレートを切り替えると手動で添付したファイルは削除されます。

パラメータをOFFにしていた場合、メール送信画面から手動で添付ファイルを添付した状態でメールテンプレートを切り替えても手動で添付したファイルは削除されません。

OFF

SEARCHALL

メールアドレスルックアップの検索で検索対象をユーザ・取引先責任者を絞って検索するか、まとめて検索するかを設定します。

  • ON:検索はユーザ、取引先責任者の両方を対象として行われます。

  • OFF:「検索対象」の選択リストが表示され、ユーザか取引先責任者を選択することで、検索結果をどちらかに絞ることができます。

例:SEARCHALL=ON

OFF

【オブジェクト種別】_classification

属性として、オブジェクトを「【オブジェクト種別】 _classification」の形式で指定します。【オブジェクト種別】に指定する項目を以下に示します。

  • event:イベント管理を示します。

  • request:サービス要求管理を示します。

  • incident:インシデント管理を示します。

  • problem:問題管理を示します。

  • change:変更管理を示します。

  • release:リリース管理を示します。

  • task:タスクを示します。

  • faq:FAQ管理を示します。

属性の値として、使用する定義の条件となる項目のAPI参照名を指定します。指定した項目の値と一致する定義名が存在する場合、その定義が使用されます。一致するものがない、または省略した場合はdefaultNameで指定した定義が使用されます。 

例1:

incident_classification=ox_txt_subject__c

[パスワード再発行]

TEMPLATE=mailtemplate01

上記のように指定した場合、インシデントの件名が"パスワード再発行"であるときに、送信メールのメールテンプレートとしてmailtemplate01が設定されます。

例2:

event_classification=ox_txt_subject__c

incident_classification=ox_txt_subject__c

[パスワード再発行]

TEMPLATE=mailtemplate01

上記のように指定した場合、以下のときに、送信メールのメールテンプレートとしてmailtemplate01が設定されます。

  • イベントの件名が"パスワード再発行"

  • インシデントの件名が"パスワード再発行"



EmailMessage

セクションとして、「EmailMessage」の形式で指定します。

メールメッセージレコードからメール送信が実行された場合、その定義が使用されます。一致するものがない、または省略した場合はdefaultNameで指定した定義が使用されます。 

例:

[EmailMessage]

TEMPLATE=mailtemplate01

TO=FromAddress

上記のように指定した場合、送信メールのメールテンプレートとしてmailtemplate01が設定され、宛先にメールメッセージの送信元アドレスが設定されます。

 

【オブジェクト種別】_EmailMessage

セクションとして、EmailMessageに関連先オブジェクトを「【オブジェクト種別】 _EmailMessage」の形式で指定します。【オブジェクト種別】に指定する項目を以下に示します。

  • event:イベント管理を示します。

  • request:サービス要求管理を示します。

  • incident:インシデント管理を示します。

  • problem:問題管理を示します。

  • change:変更管理を示します。

  • release:リリース管理を示します。

  • task:タスクを示します。

  • faq:FAQ管理を示します。

EmailMessageレコードからメール送信が実行され、関連先が【オブジェクト種別】と一致した場合、その定義が使用されます。一致するものがない、または省略した場合はEmailMessageセクションまたは、defaultNameで指定した定義が使用されます。 

例:

[incident_EmailMessage]

TEMPLATE=mailtemplate01

TO=ox_mail_acceptAddress__c

上記のように指定した場合、送信メールのメールテンプレートとしてmailtemplate01が設定、宛先に、インシデントの受付メールアドレスの値が設定されます。

 

[定義名]セクション ※定義名は任意の文字列

属性

説明

省略可否

省略値

属性

説明

省略可否

省略値

FROM

メールの送信者を指定します。指定できる値を以下に示します。

  • @USER:メール送信の実行ユーザ

  • @MANAGER:実行ユーザのマネージャ

  • @SUBMANAGER:実行ユーザの代理承認者

  • API参照名:項目のAPI参照名

  • メールアドレス

FROMにメールアドレスを指定する場合、指定するメールアドレスを、事前に組織のメールアドレスとして登録しておく必要があります。

例:

[@DEFAULT@]

FROM=from@sample.sample

@USER

TO

メールの宛先を指定します。指定できる値を以下に示します。

  • @USER:メール送信の実行ユーザ

  • @MANAGER:実行ユーザのマネージャ

  • @SUBMANAGER:実行ユーザの代理承認者

  • API参照名:メールアドレスが入力されている項目のAPI参照名

  • メールアドレス

省略した場合、メール送信画面の宛先欄が空欄になります。

TOを複数設定する場合はセミコロン(;)、カンマ(,)、読点(、)を使用してください。

例:

[@DEFAULT@]

TO=to@sample.sample 



CC

メールのCCを指定します。指定できる値を以下に示します。

  • @USER:メール送信の実行ユーザ

  • @MANAGER:実行ユーザのマネージャ

  • @SUBMANAGER:実行ユーザの代理承認者

  • API参照名:メールアドレスが入力されている項目のAPI参照名

  • メールアドレス

省略した場合、メール送信画面のCC欄が空欄になります。

CCを複数設定する場合はセミコロン(;)、カンマ(,)、読点(、)を使用してください。 

例:

[@DEFAULT@]

CC=cc@sample.sample 



BCC

メールのBCCを指定します。指定できる値を以下に示します。

  • @USER:メール送信の実行ユーザ

  • @MANAGER:実行ユーザのマネージャ

  • @SUBMANAGER:実行ユーザの代理承認者

  • API参照名:メールアドレスが入力されている項目のAPI参照名

  • メールアドレス

省略した場合、メール送信画面のBCC欄が空欄になります。

BCCを複数設定する場合はセミコロン(;)、カンマ(,)、読点(、)を使用してください。

例:

[@DEFAULT@]

BCC=bcc@sample.sample



TEMPLATE

メール送信時に使用するメールテンプレートの「テンプレートの一意の名前」を指定します。
省略した場合、メールテンプレートは使用されません。 

例:

[@DEFAULT@]

TEMPLATE=mailtemplate01



RECVTEMPLATE

活動履歴のメールからメール送信(返信)時に使用するメールテンプレートの「テンプレートの一意の名前」を指定します。
省略した場合、メールテンプレートは使用されません。 

例:

[@DEFAULT@]

RECVTEMPLATE=mailtemplate02

ここで使用するテンプレートに、メールメッセージの「テキスト内容(TextBody)」項目の値を指定すると、返信メールにテキスト内容を引用することができるようになります。

テンプレートの例:

{!SMOC__ox_obj_incident__c.SMOC__ox_ref_customerInfo__c} 様 お世話になっております。 {!EmailMessage.TextBody}



定義例


[メール送信機能設定] baseAddress=/_ui/core/email/author/EmailAuthor fromAddress=p26 toAddress=p24 ccAddress=p4 bccAddress=p5 template=template_id whatId=p3_lkid defaultName=@DEFAULT@ event_classification=ox_txt_subject__c incident_classification=ox_txt_subject__c ATTACHMENT=PARENT SHAREPORTAL=ON USEATTACHMENT=ON [@DEFAULT@] FROM=from@sample.sample TO=to@sample.sample CC=cc@sample.sample [パスワード再発行依頼] TEMPLATE=mailtemp01 FROM=password@sample.sample

注意事項


  • 必ずUTF-8形式で保存してください。UTF-8形式以外の文字コードで保存した場合、正しく設定されないことがあります。

  • パラメータを省略する場合には、属性を削除するか値を空白にします。

  • FROMやTOなどの属性に、指定されているAPI参照名が存在しない場合、該当の設定は無視されます。

参考情報


  • 本設定ファイルはLMIS画面から設定の作成・変更・削除が可能です。操作方法については、「メール送信機能の設定」を参照してください。