承認者の決定方法の種類
レコードの承認者は、レコード作成時などに設定する[承認者の決定方法]によって定まります。承認者の決定方法には、以下の項目があります。
レコードの所有者から決定(N)
キューの承認者から決定(Q)
作業依頼先ユーザから決定(C)(タスク管理のみ)
キューを承認者にする(G)
承認設定を使用する(R)(インシデント管理、サービス要求管理、タスク、リリース管理、問題管理、変更管理のみ)
それぞれの決定方法について説明します。
<目次>
- 1 レコードの所有者から決定(N)
- 1.1 注意事項
- 2 キューの承認者から決定(Q)
- 2.1 注意事項
- 3 作業依頼先ユーザから決定(C)
- 3.1 注意事項
- 4 キューを承認者にする(G)
- 4.1 注意事項
- 5 承認設定を使用する(R)
- 5.1 注意事項
レコードの所有者から決定(N)
レコードの[承認者の決定方法]として、[N]を選択すると、レコードの所有者のマネージャが、承認者になります。
注意事項
所有者のユーザにマネージャの登録がなかった場合、承認依頼は提出できません。
所有者がキューでレコードが新規作成された場合でも、「承認者の決定方法」がNであれば、所有者をユーザに割り当てると、承認者は所有者のマネージャになります。
キューの承認者から決定(Q)
レコードの[承認者の決定方法]として、[Q]を選択すると、レコードがキューにプールされ、所有者はキューになります。キューのメンバが、所有者をユーザに変更すると、所有者を変更したユーザが承認者になります。
注意事項
[キューの承認者から決定]を使用する場合は、事前に、キューの作成と、オブジェクトの所有者の割り当ての変更が必要です。操作については、「レコードの所有者に設定するキューを作成する」を参照してください。
所有者にキューを割り当てた場合、キューのメンバが所有者を設定するまで承認依頼は提出できません。
作業依頼先ユーザから決定(C)
タスク管理の場合は、タスクの登録時に、作業依頼用の所有者を設定できます。作業依頼用の所有者を設定し、レコードの[承認者の決定方法]として[C]を選択した場合は、作業依頼用の所有者のマネージャが、承認者になります。
注意事項
[所有者:作業依頼用]を入力しなかった場合は、タスクを登録したユーザが所有者となり、レコードを登録したユーザのマネージャが承認者になります。
キューを承認者にする(G)
[承認者の決定方法]を[G]に設定してレコード作成し、所有者をキューに変更するとキューのメンバがレコードの承認をできます。
注意事項
[キューを承認者にする]を使用する場合は、事前に、キューの作成と、オブジェクトの所有者の割り当ての変更が必要です。操作については、「レコードの所有者に設定するキューを作成する」を参照してください。
[キューを承認者にする]を使用する場合は、キューのメンバにロールを割り当てて利用することができません。
承認設定を使用する(R)
[承認者の決定方法]を[R]に設定し、[承認者キー]を「承認設定」で定義した「承認設定名」にしてレコード作成すると、「承認設定」で設定した承認設定が呼び出され処理されます。
注意事項
Rモードを設定した場合は承認設定用の[承認依頼]ボタンを使用する必要があります。
既存のLMISフローを処理するために用意された[承認依頼]ボタンを使用した場合は、「承認依頼に失敗しました。新しい承認依頼機能を使用してください。」というエラーが表示されます。
[承認依頼]ボタンの詳細については、マニュアル「LMISの承認フローを設定する」を参照してください。承認設定用の[承認依頼]ボタンは他の承認者の決定方法でも使用することができます。
承認設定は予め定義しておく必要があります。設定方法については、「承認設定を定義する」を参照してください。
階層で承認設定を行った場合、次の階層に進むには前の階層で承認が完了すれば進むことができます。[承認依頼]ボタンをクリックする必要はありません。