追加の階層と完了に遷移する要素を追加する
インシデント管理の「承認」フローに以下の2つの変更をします。
ステータス[対策]が承認された場合に、追加の階層に遷移する要素の追加
追加の階層の承認後に、すでに作成されているステータス[完了]に遷移する要素を通るよう処理の変更
本手順では追加の階層で使用するステータスの値を[210]と定義し処理を追加します。
また、以下の項目に関して、更新処理の追加、変更、削除を行います。
[ガイド]
[ステータス値]
[ステータス]
[サブステータス]
[承認日時]
[完了日時]
[Guide]
[承認開始ステータス値]
[承認者の決定]
追加の階層に遷移する要素の追加と完了処理の変更
1.ビルドメニューを表示します。
ビルドメニューを表示する操作については、「コンフィグレーションに使用するメニュー(Lightning)」を参照してください。
2.ビルドメニューのクイック検索より「フロー」と検索します。
検索結果から[フロー]をクリックします。
3.フローが表示されます。インシデント管理の[承認]フローをクリックします。
4.「対策」の承認後、追加の階層である「役員承認」に遷移するように処理を変更します。
また、「役員承認」から「完了」に遷移するように、既存の「対策」での処理を「役員承認」ステータスの承認後の処理へコピーします。
[ステータス]要素をクリックし、[要素を編集]ボタンをクリックします。
5.左側のメニューより[対策]を選択し、右側に表示された設定を以下の表に従い変更してください。
表示ラベル(結果の詳細) | 任意(例:役員承認) |
結果のAPI参照名 | 変更なし |
結果を実行するタイミング | 変更なし |
リソース | 変更なし |
演算子 | 変更なし |
値 | 任意(例:210) 例では、インシデント管理のステータス値として[210]を入力しています。 すでに登録されているステータス値は指定しないでください。 各オブジェクトのステータス値については、「プロセスのステータス、ステータス値一覧」を参照してください。 |
6.画面左のメニューより 四角いプラスアイコンをクリックします。
7.右側に表示された設定を以下の表に従い入力してください。
表示ラベル(結果の詳細) | 任意(例:対策) 追加したステータスの前のステータス名を入力します。 |
結果のAPI参照名 | 任意(例:result01_2) |
結果を実行するタイミング | すべての条件に一致 (AND) |
リソース | {!$Record.SMOC__ox_nul_statusNumber__c} [グローバル変数] - [$Record] - [ステータス値]の順番に選択します。 |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 200 設定する[200]は、ステータス[対策]のステータス値です。 各オブジェクトのステータス値については、「プロセスのステータス、ステータス値一覧」を参照してください。 |
8.[完了]ボタンをクリックします。
9.[役員承認]と[対策]の分岐の要素が作成されます。[役員承認]の[承認完了]の[決定]要素をクリックします。
10.[要素をコピー]をクリックします。
11.[対策]の下の[丸いプラス]アイコンをクリックします。
12.[コピーした要素を張り付け]をクリックします。
13.同様に[承認完了]要素と[承認継続]要素もそれぞれの要素をクリックして[要素をコピー]をし、ステータス[対策]の[承認完了]要素と[承認継続]要素に[コピーした要素を張り付け]を行います。
14.追加の階層で表示させる[ガイド]を作成します。画面左側のメニューの[新規リソース]ボタンをクリックします。
15.[リソース種別]に[数式]を選択します。以下の表に従い設定を行います。
リソース種別 | 数式 |
API参照名 | 任意(例:boardMember_guide) API参照名を入力します。値は一意になるようにします。 |
説明 | 任意(例:役員承認のガイドです) |
データ型 | テキスト |
数式 | 任意(例:'役員承認のガイドです') ガイドに表示させたい文字列を入力します。文字列は「'」で括る必要があります。 |
16.[完了]ボタンをクリックします。
17.コピー先の[承認完了]要素をクリックし、[要素を編集]ボタンをクリックします。
18.表示された画面で以下の[項目]の[値]を変更します。
項目① | SMOC__ox_ltx_guide__c(ラベル名:ガイド) |
値① | 例:{!boardMember_guide} 手順15で入力したAPI参照名に従い値を合わせます。 |
項目② | SMOC__ox_nul_statusNumber__c(ラベル名:ステータス値) |
値② | 例:210 手順5で「値」として指定した数値を入力します。 |
項目③ | SMOC__ox_sel_status__c(ラベル名:ステータス) |
値③ | 役員承認 |
項目④ | SMOC__ox_sel_subStatus__c(ラベル名:サブステータス) |
値④ | 実施中 |
19.以下の表に示した項目は ゴミ箱アイコンをクリックして削除します。
項目① | SMOC__ox_app_date__c(ラベル名:承認日時) |
項目② | SMOC__ox_dt_compDate__c(ラベル名:完了日時) |
項目③ | SMOC__ox_ltx_guide_en__c(ラベル名:Guide) |
20.[項目を追加]ボタンをクリックします。
21.項目が追加され、項目が入力できようになります。以下の表の項目分[項目を追加]ボタンをクリックし、[項目]、[値]を入力します。
項目① | SMOC__ox_nul_approvalStatusNumber__c(ラベル名:承認開始ステータス値) |
値① | 例:210 次のステータス値を入力します。役員承認の階層は本手順では「210」と設定します。 |
項目② | SMOC__ox_chk_approvalDecision__c(ラベル名:承認者の決定) |
値② | {!$GlobalConstant.True} 承認者を決定させるための設定を行います。 |
22.[完了]ボタンをクリックします。
23.追加の階層はステータス[対策]とは別の承認者にしたい場合は[承認者を変更する]の手順を行います。
24.画面右上の[別名で保存]ボタンをクリックします。
25.表示された画面で、以下の通り入力します。
フローの表示ラベル | 任意(例:承認(役員承認用)) |
---|---|
フローのAPI参照名 | 任意(例:unirita_boardMember_app) |
説明 | 任意(例:役員承認のフローです) |
26.[保存]ボタンをクリックします。
27.表示された画面で、[有効化]ボタンをクリックします。元のフローは無効化します。
これで、追加の階層に遷移する要素の追加の手順は完了です。
承認者を変更する
追加の階層で承認者を変更する場合の手順を説明します。[追加の階層に遷移する要素の追加と完了処理の変更]で変更したフローを元に説明します。
1.フロー一覧より[追加の階層に遷移する要素の追加と完了処理の変更]で作成したフローをクリックします。
2.画面左側メニューの[新規リソース]ボタンをクリックします。
3.以下の表に従い項目を入力します。入力をしたら[完了]ボタンをクリックします。
リソース種別 | 変数 |
API参照名 | 任意(例:getUser) API参照名を入力します。値は一意になるようにします。 |
説明 | 任意 |
データ型 | テキスト |
フロー外部での可用性 | 「入力で使用可能」=チェックあり 「出力で使用可能」=チェックあり |
4.承認者を変更する処理の要素の[丸いプラス]アイコンをクリックします。
5.[レコードを取得]をクリックします。
6.以下の表に従い項目を入力します。
表示ラベル | 任意(例:承認者取得) 表示ラベルを入力します。分かりやすい名前にします。 |
API参照名 | 任意(例:getUser_app) API参照名を入力します。値は一意になるようにします。 |
オブジェクト | ユーザ |
条件の要件 | すべての条件に一致 (AND) |
項目 | Username(ユーザ名) |
演算子 | 次の文字列と一致する |
値 | 例:sampleuser@sample.com 項目と一致する値を入力します。 本手順では項目を「Username」としているため、承認者のユーザ名(メールアドレス形式)を指定します。 |
並び替え順 | 並び替えなし+ |
保存するレコード数 | 最初のレコードのみ |
レコードデータの保存方法 | 項目を選択して変数を割り当てる(高度) |
項目値の保存場所 | 個別の変数に保存 |
項目 | Id |
変数 | 例:{!getUser} 手順3で入力した「API参照名」を入力します。 |
返されたレコードがない場合、指定した変数をnullに設定します | チェックあり |
7.[完了]ボタンをクリックします。
8.承認者を変更する処理の要素をクリックします。
9.[要素を編集]ボタンをクリックします。
10.以下の表の項目分[項目を追加]ボタンをクリックし、[項目]、[値]を入力します。
項目① | SMOC__ox_app_user2__c(ラベル名:承認者2) |
値① | 例:{!getUser} 手順3で作成した変数を指定します。本手順では「{!getUser}」を指定します。 |
項目② | SMOC__ox_sel_approvalCombination__c(ラベル名:承認者の組合せ) |
値② | 2 「承認者2」項目のユーザを承認者として使用するための設定です。「2」を指定します。 |
11.[完了]ボタンをクリックします。
これで、追加の階層の承認者を変更する手順は完了です。
参考情報
フローのページでは、ビューを作成することで、目的のフローが検索しやすくなります。
フローのビューの作成については、「フローでのビューの作成」を参照してください。追加の階層のステータスを「ステータス」項目に追加する必要があります。追加方法については、「承認階層のステータスを追加する」を参照してください。
本手順に合わせてページレイアウトの修正も行います。修正方法については、「承認者を設定する項目を追加し、表示ラベルを変更する」を参照してください。