LMIS V2.8.0.00
2019年12月リリース
バージョンアップ手順書は以下を参照してください。
機能追加、機能改善、不具合修正、既知の問題は以下の通りです。
機能追加
LMIS共通(ClassicおよびLightning Experience)の機能追加
コピー登録
コピー登録機能で、コピー元のレコードタイプが複製できるようになりました。
これまでは、コピー元が使用するレコードタイプにかかわらず、コピー先にはマスタレコードタイプが適用されていました。設定によってこの機能を使用するかどうか選択できます(既定値はOFF)。
Classicでは、インシデント管理およびサービス要求管理の「コピー登録」ボタンを使用したコピー登録でこの機能が利用できます。Lightningの新しいコピー登録機能でも、この機能を利用することができます。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド システム論理パラメータ」の「コピー登録時にレコードタイプを複製する」を参照してください。
添付ファイル
「完了時ロック」が「ON」に設定されたレコードで、添付されたファイルに対しても更新処理をロックすることができるようになりました。
オブジェクト毎に添付ファイルをロックするかどうかを設定することができます(既定値はOFF)。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド フロー制御設定」の「ファイルをロック」を参照してください。
全体
V2.8.0.00までのLMIS機能が英語化されました。
Lightning Experienceのみで有効となる機能追加
コピー登録
新しいコピー登録機能が追加されました。すべてのオブジェクトが対象となります。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド オブジェクト共通の[コピー]ボタンを使用する」を参照してください。
レコードの登録・更新
LMISオブジェクトや標準オブジェクトのレコードから別オブジェクトのレコードを登録、更新する機能が追加されました。
異なるLMISオブジェクトの間でも、LMISオブジェクトと標準オブジェクトとの間(双方向)でも利用が可能です。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド オブジェクト共通の[エスカレーション]ボタンを使用する」を参照してください。
LMISの標準オブジェクト連携機能を使って標準オブジェクトを利用する場合には、別途Saleseforceとの契約が必要になることがあります。
Azure DevOps連携
Azure DevOps連携機能が追加されました。LMISレコードからAzure DevOps上にWorkItemを登録したり、Azure DevOps上のWorkItemからLMISレコードを更新することなどが可能になります。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド Azure DevOpsと連携する」を参照してください。
セルフサービスポータルの機能追加
「セルフサービスポータルフォーム設定」で定義される新フォームのみで有効となる機能強化
承認依頼のタイミングで、そのレコードの添付ファイルの有無をチェックすることができるようになりました。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド フォームの項目を設定する」を参照してください。フォーム設定時に、参照項目をルックアップするときの対象レコードを制限することができるようになりました。
従来のフルアクセスの他に、契約したサービスに関連したオブジェクトに制限したり、追加の条件式を設定することが可能になります。
詳細はマニュアル「セルフサービスポータル利用ガイド 問い合わせや申請の参照項目をルックアップ検索する」を参照してください。フォーム設定時に、ルックアップした参照項目の属性を「参照項目名:参照項目の属性名」の形式で表示することができるようになりました。
詳細はマニュアル「コンフィグレーションガイド ルックアップ項目の属性を表示する」を参照してください。
レコードの削除
下書き保存したレコードや承認依頼前のレコードを削除することができるようになりました。
詳細はマニュアル「セルフサービスポータル利用ガイド 申請の削除」または「セルフサービスポータル利用ガイド 問い合わせの削除」を参照してください。
レコードの複製
レコードを複製するとき、添付ファイルのコピー有無を確認しながら添付ファイルも含めて複製することができるようになりました。
詳細はマニュアル「セルフサービスポータル利用ガイド 申請の複製」または「セルフサービスポータル利用ガイド 問い合わせの複製」を参照してください。
承認者設定
承認依頼時の承認者設定ルックアップ画面でリスト表示する項目を追加することができるようになりました。
これにより、同性同名ユーザを区別する情報(メールアドレスなど)を検索結果のリストに表示することができるようになりました。
詳細はマニュアル「セルフサービスポータル利用ガイド 申請の承認を依頼する」または「セルフサービスポータル利用ガイド 問い合わせのの承認を依頼する」を参照してください。
全体
マニュアル「セルフサービスポータル構築ガイド」がオンラインマニュアル化されました。
本バージョンからセルフサービスポータルの試使用ができるようになりました。試使用は、セルフサービスポータルへの初回アクセスから30日間の利用ができます。セルフサービスポータルの利用を正式に継続する場合には、ライセンスファイルの登録が必要になります。
詳細はマニュアル「セルフサービスポータル構築ガイド ライセンスを登録する」を参照してください。
これまでセルフサービスポータルを利用していて本バージョンへバージョンアップした場合でも、ライセンスファイルの登録が必要になります。
V2.8.0.00までのセルフサービスポータル機能が英語化されました。
LMIS/Automatic CI Collector
本オプションで提供する機能の概要については、マニュアル「LMIS/Automatic CI Collector利用ガイド 機能概要」を参照してください。
LMIS/Automatic CI Collectorオプションが追加されました。このオプションは有償となります。
ローカルネットワーク上に存在するハードウェアやそのソフトウェアの構成情報をエージェントレスで収集して、LMISの情報を更新します。構成情報の収集は、任意のタイミングまたは定期的に実施することができます。
項目変更履歴長期保存オプション
詳細はマニュアル「運用管理ガイド(Classic) 項目監査履歴アドオン」を参照してください。
項目変更履歴長期保存オプションが追加されました。このオプションは有償となります。
このオプションを利用すると、変更履歴の項目数を増やしたり、保存期間を最長10年まで延長することができるようになります。
機能改善
LMIS共通(ClassicおよびLightning Experience)の機能改善
メール送受信
メール送受信機能で、送受信メールのCCメールアドレスの情報などをオブジェクトで保持することができるようになりました。
詳細は本バージョンのバージョンアップ手順書の「メールメッセージを有効化する」を参照してください。
この変更により、本バージョンからメールメッセージの有効化が必須となっております。本バージョンをインストールする前にメールメッセージを必ず有効化してください。
メール送信
拡張送信画面を使ってメールを送信するときに、Salesforce Fileが添付ファイルの保存先として使用できるようになりました。
Classicのみで有効となる機能改善
ボタン操作時のエラー表示改善
ボタン操作時のエラーメッセージを改善しました。「Web Access Error」発生時により詳細な情報を表示するようにしました。一括処理でのエラー時に、発生した全てのエラーを表示するようにしました。
セルフサービスポータルの機能改善
「セルフサービスポータルフォーム設定」で定義される新フォームのみで有効となる修正機能
問い合わせおよび申請のフォームの参照および入力画面で、長いラベル名を改行して表示するか、改行しないで表示するかを選択することができるようになりました。
リンクからの移動
セルフサービスポータルのレコードへのリンクから、セルフサービスポータルへログイン後は対象レコードの参照画面に直接遷移できるようになりました。これまでは、ログイン後は常にホーム画面に遷移していました。
レコードの複製
これまでは、複製元レコードの入力値よりも、フォーム設定や項目のデフォルト値が優先して複製されてしまうケースがありましたが、複製元レコードの入力値が優先して複製されるように変更されました。
承認者設定
問い合わせおよび申請のフォームの承認者設定で、特定の取引先責任者が承認者として設定されているとき、その取引先責任者が削除された状態でも、承認ルートが正しく表示されるようになりました。
この削除された承認者は、承認ルートでは「不在」として表示されます。
添付ファイルの表示位置改善
問い合わせおよび申請のレコード参照画面で、添付ファイルの表示位置が画面下部から画面右側に移動して見やすくなりました。
全体
セルフサービスポータルのロゴが変更されました。
不具合修正
LMIS共通(ClassicおよびLightning Experience)の不具合修正
ユーザのIDを構成する文字列で大文字と小文字が異なっている場合、それぞれが別ユーザと識別されてしまい、通知レコードを削除することができなくなるという不具合を修正しました。
メール受信時にメールアドレスの大文字と小文字が異なると、取引先責任者名の識別に失敗してしまうという不具合を修正しました。
承認者オブジェクトに承認者キー、承認者、期間などが設定されているときに、下記のオブジェクトのレコードで承認者キーを使って承認者の設定を取得することができないという不具合を修正しました。
お知らせ
FAQ管理
サービス要求管理
ソフトウェア
ドキュメント
所有者キーを使用した所有者変更を実施する際に、所有者キーにキューの表示ラベル、または無効なユーザを指定した場合に、レコードの保存が失敗するという不具合を修正しました。
「すべてのリリース完了の待機」が「ON」になっている状態で、変更管理に関連するリリース管理レコードが完了しても、変更管理のステータスがリリース済みにならないという不具合を修正しました。
ステータスが「計画」のリリース管理レコードで「承認依頼」を行った後、「承認」や「否認」や「依頼取消」を実施した際に、「関連する変更がリリースの承認待ち状態ではありません」というエラーが表示されて処理を行うことができなくなる不具合を修正しました。
レコードの画面レイアウトで「セルフサービスポータル ファイル公開設定」が設定されており、ファイルが未公開の状態で添付されているときに、このレコードの詳細画面を開くと、画面が「セルフサービスポータル ファイル公開設定」の位置に移動してしまうことがありましたが、この不具合を修正しました。
Lightning Experienceのみの不具合修正
ステータスが「リリース済み」の変更管理レコードで、「依頼取消」など、本来実施できない承認系の処理を実施すると、エラーメッセージが表示されないという不具合を修正しました。
SalesforceのWinter'20の環境から、「新規移送管理」、「一括コピー登録(ERP)」、「タスクの作成」画面で「キャンセル」ボタンなどを使って画面を閉じることができなくなるという不具合を修正しました。
セルフサービスポータルの不具合修正
「セルフサービスポータルフォーム設定」で定義される新フォームのみで有効となる修正機能
問い合わせおよび申請のフォーム設定画面で、「件名」などの「制約」が不要な項目でも制約の選択ができてしまう不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請フォームで編集可能な参照項目を設定した場合、そのフォームで参照項目に値を手動で入力すると、その後で下書き保存をすることができなくなるという不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請フォームで編集可能な参照項目を設定した場合、そのフォームを起票してから値を選択後に下書き保存をした場合、参照項目の値を削除することができなくなるという不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請フォームで編集可能な参照項目を設定した場合、その項目に値が直接入力できなくなるという不具合(V2.7.0.01のパッチ3以降で発生)に対応しました。
ログインしていない状態で、インシデント管理レコードやサービス要求管理レコードに直接アクセスすると、「認証が必要です」画面が表示される不具合を修正しました。
ログイン後に公開可能なお知らせまたはFAQレコードに、ログインしていない状態でも該当URLで直接アクセスすると表示ができてしまうという不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請の入力フォームで、数値項目や通貨項目の値に1000以上の値を入力して下書き保存することができない不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請で、必須項目に値が入力されていない状態で「下書き保存」されたレコードを「提出」できてしまう不具合を修正しました。
問い合わせおよび申請の入力フォームで、改行を含むテキストを入力してから下書き保存を実施した場合に、入力した改行がすべて削除されてしまう不具合を修正しました。
[問い合わせ大分類]か[申請大分類]項目を使ってフォームの階層化を行っており、トランスレーションワークベンチで[問い合わせ大分類]か[申請大分類]の選択リスト値を翻訳している場合に、レコード検索の「大分類」による絞り込み機能が動作しないという不具合を修正しました。
既知の問題
※既知の問題についての最新の対応状況は、マニュアル「既知の問題」を参照ください。