メール連携の「&」記号パラメータで値の取得ができない
<目次>
事象
メール連携の「&」記号パラメータでレコードの登録時に値を設定していた場合、V2.9.0.01へバージョンアップすると本機能が動作せず、想定する値が設定されない場合があります。
発生条件
V2.9.0.01-2で修正されました。
・発生バージョン:V2.9.0.01
・メール連携の設定ファイルにて、「&」記号のパラメータの条件値にデータの値を直接指定している場合に発生します。
値が取得できない場合のメール連携設定ファイルの記載例を以下に記載します。
記載例の場合、バージョンアップ前にはユーザオブジェクトからユーザ名が「xxx@unirita.co.jp」に一致するレコードが検索され、所有者にユーザIDが設定されます。しかし、V2.9.0.01へバージョンアップすると、検索が行われず値が設定されません。
OwnerId=&User(Username,xxx@unirita.co.jp,ID) |
メール連携設定ファイルの説明についてはマニュアル「コンフィグレーションガイド メール連携設定ファイル(メールアドレス.ini)」 を参照してください。
※条件値に@マーク、?マーク、変数名、API参照名を指定している場合には本事象は発生しません。
回避策
事象が発生した場合、メール連携の変数パラメータを利用することで、値の取得が可能です。
メール連携の変数パラメータの説明についてはマニュアル「コンフィグレーションガイド メール連携設定ファイル(メールアドレス.ini)」を参照してください。
手順を以下に記載します。
1.メール連携設定ファイルを以下の修正例を参考に修正を行ってください。
[修正例]
所有者に、ユーザ名が条件値「xxx@unirita.co.jp」と一致するユーザのユーザIDを設定していた場合
修正前
OwnerId=&User(Username,xxx@unirita.co.jp,ID) |
修正後
変数定義セクションに、ユーザ名を入力する変数を定義します。
「&」記号パラメータの条件値を:(変数名)に修正します。
OwnerId=&User(Username,:VARNAME,ID)
|
2.メール連携設定ファイルを更新します。
LMISの設定ファイルの更新手順はマニュアル「コンフィグレーションガイド 設定ファイルを更新する」を参照してください。
これで、回避策の手順は完了です。